女王様の側に咲く花は

Gazania 19 + Columbine 3 ページ41

なんか、向日葵のおバカさがどこかで発揮された気がする((


光年って確か年数じゃなくて距離の事よね？


…いや、向日葵のおバカな所も可愛いんだけどね？


もし光年を年数と勘違いしてるんならちゃんと教えてあげなきゃなぁ


テスト前に私が勉強会開いて向日葵に教えてるから向日葵の成績は悪くないけど、私が居なきゃ向日葵の成績結構やばいのよね…


そんな所も可愛くて好きだけど！好きだけども!!!!


それでも流石に心配になるから、ちゃんとしてあげないとねぇ


オダマキさんは周囲から信頼を得るのは簡単だと思ってるみたいだけど…そうはいかないわよ？


自分で言うのも気が引けるけど、私はこの学校(ココ)の女王なの


絶対君主である女王(私)に反旗を翻す不届き者に…国民(クラスメイト)が黙ってるわけないでしょ？


特に、同じ小学校に通ってて…オダマキさんが向日葵に何をしたか知ってる子が


貴女が周囲から信頼されるのを許すわけないのに…ねぇ？



・


結衣凪side


周囲からの信頼を得ようと思い、まずは隣の席の子に話し掛ける


隣の席の子は私と同じ小学校ではなかった子だから私が過去に起こした事を知らないし、私のことをよく知らないからオトすのも簡単だろうと踏んだから


同じ小学校だった子からは冷たい視線が送られていて、あの時の事は覚えていないだろうと思いながらも声をかける気にはなれなかった


でも、同じ小学校だった子なんてこの高校にはそれほどいる訳でも無いはずだから


信頼を得るのは簡単なハズ


そう思っていたのに、休み時間になって私がトイレに行って戻ってくると隣の席の子が私と同じ小学校だった子と話をしていて


私が帰ってきたのに気付いた同じ小学校だった子が離れたのを見て隣の席の子に笑顔で話しかけると、冷たい目で見られた



｢…香月さんの事、小学生の頃イジメたんだってね。最低っ｣


｢っ！？｣


｢九条さんに自分より大事にされてるからってくだらない理由でイジメるような人だったなんて…教えてもらえてよかった。危うく信用しちゃうところだった｣



そう言って隣の席の子はそっぽを向いた


うそ…待ってよ。それは何年も前の話よ？今の私もやるとは限らないじゃない


というか同じ小学校だった子はそれを覚えてた…？


現状を理解してしまった私は、信頼を得る事すら難しいこの状況に絶望するしかなかった

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