女王様の側に咲く花は

Sunflower 17 ページ36

「姉さん。また菓子パン食べてるの?太るよ?ていうか、太れ。」



私は菓子パンを頬張りながら、傍にいる妹の朝顔の言葉を聞き流す。朝から失礼な。太るとか…。そんな事…無い…し。



ていうか、話しかけてきたって事は…何か用があるって事じゃないの。何用か。



用件を尋ねると、「媛奈さんがさぁ。」と話し始めた。ん??媛奈ちゃんが何?



「実はね…。」



「???」



朝顔はいつにも増して、真剣な顔で話をし始めた。



*



彼女の話を聞いて、私は少し驚くと同時にオダマキの顔を思い出す。



もしかして、小学生の頃のあのオダマキか。妃凪に一度叩き潰された、あの女。



ふぅん…。そのオダマキサンの所の娘さんが、高校生と。だから私達の所の来るかもしれないと。



この事、妃凪も媛奈ちゃんから聞いてるかもね。明日にでも聞いてみようか。



・



翌日



妃凪を迎えに来た後、私は昨日朝顔から聞いた話を彼女に話す。



「あぁ。媛奈から聞いたわ。あのオダマキさんなのかしらねぇ…?」



!やっぱり聞いてたか。どうかなぁ、可能性としてはあのオダマキしか思い浮かばないけれど。



妃凪の、『自称』親友。よく言えたもんだよな。陰では彼女の事、悪く言ってたくせに。



そうわいわいと話していると、学校に辿り着いた。さて、今日位にでも転校してくるのかなぁ…?

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