女王様の側に咲く花は

Gazania 15 ページ33

｢ふ…あははっ！まさかここまで思い通りに行くなんて…w｣


｢ね。…流石妃凪www｣



怯えた表情を作るのをやめ、ケタケタと笑う私と向日葵を見て怯える仙城さん


あは、私達狂ってるように見える？w


でも、貴女よりはだいぶんマシだと思うけどなぁ…自分の身の程を弁えることも出来ないおバカさんよりは



｢な…ど、どういう事よっ!!!!!!｣


｢どういう事もなにも、向日葵は最初からずーっと私の味方だったってだけよ？｣



私は向日葵の事を抱きしめて仙城さんを見て嘲笑う


ホント、そこそこ頭は回るのにこんな未熟な計画を完璧だと思っちゃうんだから残念よねぇ


穴だらけだし弱点まみれの作戦じゃない



｢貴女の失敗点は私と向日葵の絆の強さを見誤った事と…前の学校で人気者の子を陥れる事が出来たと思い込んでた事よ｣


｢…は？｣


｢あら、気付いてなかったの？前の学校で貴女が陥れたと思い込んでた人気者の子…貴女が転校した今、人気者に戻ってるわよ？｣


｢な…っ！？｣


｢ふふ。なんでそんなに驚くの？

人気者になれるような子が貴女のような人に陥れられる程脆い人間関係な訳ないじゃない｣



最近向日葵と一緒にいられることが少なかったので向日葵をぎゅーっと抱きしめながら仙城さんに説明する


貴女が陥れたと思い込んでいた人気者の子は、周囲の子が貴女の企みに気付いてクラスの子たちに知らせて…貴女の命令に従うフリをしてただけなんだって


そう言うと嘘だ！と叫ばれるが…まぁ、信じないのなら信じなければいい


ただ、この学校での居場所は無くなるけどね



｢ふふ、信じないのなら信じなくてもいいの。…ただ…【私の】向日葵を奪おうとした…その罰はしっかり受けてもらうわよ？｣


｢ひぃっ!!!!｣



目が笑っていない笑みを浮かべると仙城さんは逃げ出した


あらあら、この程度で逃げ出しちゃうなんて…ざーんねんっ

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