女王様の側に咲く花は

Sunflower 13 ＋ Setting 【Asagao】 ページ28

帰宅後



帰ってきて適当に昼の残りの菓子パンを頬張っていると、向こうから妹の朝顔が出てきた。



「姉さん、お帰りなさい。」



「ただいま、朝顔。」



短く言葉を交わすと、朝顔はそそくさと向こうへ去っていく。…あの子も私と似て、あまり愛想は良くない。



確か妃凪の妹の、媛奈ちゃんに対しては物凄く笑顔を見せたりするみたいだけど。彼女以外に、笑顔は滅多に見せないようだな。



姉妹仲は悪いって訳ではないんだけど、良いとも言えないかなぁ。ほんと、中間ぐらいの仲って感じですわ。



ま、朝顔は媛奈ちゃん専属の騎士的な感じだから、彼女といる方が幸せなんだろう。



*



翌日



んぉ。ふぁぁ…。そういや、昨日妃凪のノートを取った(傍から見たら盗った)んだけど、次は何をしたらいいんだ?



手紙に、物隠しに。うぅん…仙城の奴、もうそれなりに妃凪にダメージを与えたと思い込んでるかな??



あいつ単純だから、多分そう思ってそう…。そんな事を思いながら、私は支度を始めた。


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香月 朝顔 (かづき あさがお)



青髪のショートヘアに、紫の瞳を持つ。父親似。



向日葵の妹で、媛奈と同じ中1で尚且つ彼女と同じクラス。



媛奈の専属女騎士で、姉と同じ様にあまり媛奈以外とは関わろうとはせずにいる為、少々クラスに浮いている。



媛奈を陥れようとする輩がいれば、忽ち潰しにかかる。



朝顔の花言葉…儚い恋、固い絆、愛情。

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