女王様の側に咲く花は

Sunflower 12 + Narcissus 6 ページ26

そういや、仙城とのRINEのやり取りを妃凪に送ったのだが…あいつ馬鹿か?



なんで証拠が残るRINEで、私に指令を出すんだか。スクショというものを知らないのか。あの馬鹿女は。



まぁ、もうあいつがどうこう言おうがスクショに残して妃凪に送ったから、無駄なんだけどね。



…さてと。彼女の物を隠すって指令だっけか。何でも良いって言ってたけど…。



適当に彼女にとって、無くなってもいい物を隠すとしようか。



*
*



放課後



妃凪や他のクラスメイト達が帰っていったのを確認すると、私は妃凪の机の中を見る。



うぅん。傍から見たらこの光景、ただの不審者だぞ。私不審者かよ。



畜生、仙城め。変な指令出しやがって。調子に乗っていられるのも、今の内だからな。



そんな事を思いながら、私は中にあった妃凪の可愛いノートを取り、自分の鞄の中に入れる。



このノートが中に一冊だけぽんっと置かれてあるって事は…恐らく、無くなってもいいノートなのだろう。



私はすぐに彼女の席を離れると、そそくさと教室を出た。



・



仙城side



帰りの挨拶をする前、私は九条が自分の机の中に、一冊のノートを忘れているのを確認した。



香月の奴、多分あのノートを取るだろうな。そう思いながら、私は帰り支度を済ませる。



さーて、大事な香月に、自分の持ち物取られて…どの位ダメージ受けるかな?九条は♪

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