女王様の側に咲く花は

Gazania 7 + Narcissus 3 ページ15

向日葵と合流して、私達は中庭でお昼ご飯を食べる


この場所、結構いいのよね


夏だと校舎が影になって涼しいし…なにより、花とかが植えてあっていい匂いするし



｢…あら、放課後呼び出されたの？｣


｢うん。…多分、私を手駒にしようとしてるんだと思う…｣


｢へーぇ…注意力散漫だけど向日葵を手駒にしようとするのは悪い手ではないからそこそこ頭も回るのね｣



この中庭では私がご飯を食べるからと、他の子達はここに近付かない


だから、ここはこういった会話をするのに丁度いいんだよね


そんな事を思いながら私のお弁当のオカズを向日葵に分ける



｢…もう、向日葵…前から向日葵の分のお弁当も作るよ？って言ったのになんでコンビニで買っちゃうかなぁ…｣


｢ぅ……ごめん……｣


｢謝らなくていいよ。でも、明日からは向日葵のお弁当作るからコンビニで買ったりしないでよ？｣



向日葵の唇に私の人差し指をあてて言うと、向日葵はこくこくと頷いた



・



仙城side



あの女と常に一緒に行動している無愛想な女


あの女にダメージを与えるなら、無愛想な女を手駒にした方がよりよく与えられるはず


だって、あの女は無愛想な女を大事にしてるっぽいし


それを奪って、無愛想な女にあの女に手を下すよう言ったら…どれだけ絶望してくれるのかしら



｢……ふふっ｣



あぁ、楽しみだなぁ…

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