女王様の側に咲く花は

Sunflower 6 ページ14

おいおい、仙城さんよ。クラスメイトに、妃凪に嫉妬してる事までばれちゃってるじゃん。



演技力はあっても、注意力は無いみたいだね。こうなると、早くに潰されちゃうかもね。



…あ。先生が入ってきた。早く着席しないと、怒られちゃうわ。



*



授業中



先生の話を聞いているフリをしながら、私はぼんやりと仙城の事を考え始める。



昨日の事といい、今朝の事といい…もうそろそろ、動くかな?あいつ。



私か妃凪、どっちに仕掛けてくるだろう? まぁどちらに仕掛けてこようが、返り討ちだけどね。



潰されるのも時間の問題。だって、もうクラスメイト達には不審に思われてるもん。嫉妬してる事もばれてるしな。



そう思うと、妃凪にしか聞こえない程度にフッと鼻で笑った。



・



昼休み



お昼になった。私は一人でトイレから教室へ戻ろうとしていると…仙城に呼び止められた。



「…何だ?」



我ながら、無愛想な返答の仕方だと感じた。…ん??? 無愛想なのは元からか…?



私の返答に少し苛立ちを覚えたのか、ﾁｯと舌打ちをして口を開いた。



「放課後になったら…屋上まで来て貰えるかな?」



…!!おっ…これは来ましたか。ついに。私は少しだけ怯えた表情を作ると、こくりと頷いた。

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