女王様の側に咲く花は

Sunflower 5 ページ12

翌日



……んぉ。もう朝なのか…? 早いなぁ…。そう思いながら眠気眼を擦り、体をゆっくりと起こす。



さて。ちゃちゃっと支度して、妃凪を迎えに行こうか。女王様をお迎えするのも、私のお仕事だからね。



*
*



妃凪と合流し、私達は教室へと辿り着いた後は、いつものようにクラスメイトと軽く雑談をし始める。



後ろには朝っぱらから目をギラつかせている仙城の姿が。私も妃凪も普通に会話してるだけなのに、そんなに憎らしいか?



まぁいい。嫉妬心は大きければ大きいほど、自滅しやすくなるから。



そう思っていると、私と話していたモブ子が声を小さくして「ねぇ。」と言ってきた。



「何だ?」



同じ様に声を小さくして、返事をする。何だろう?何かあるのかな?



「なんかさぁ…さっきから仙城さんさ、香月さんと九条さんの事…物凄く睨んでない?」



……!!! あら。これはこれは…。仙城さん、あんたクラスメイトに不審に思われてるぞ?



まぁ昨日もだけどさ、それなりに信頼度下げるような事やってるもんね。自分で。



私は怯えた様な表情を作り出し、「そうだよな…。」とだけ返した。

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