休学復帰のくのたま先輩2【RKRN】 (ページ15)

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忍術学園を後にした五年生と四年生。

急いでが町に向かうと、まだ町に着いていなかったAの後ろ姿が見える。

いつもに増して歩くのが遅い。風邪のせいだろうか。

兵助「！！せんぱ、」

雷蔵「ダメだよ兵助、バレる」

兵助「でも先輩あんなに」

タカ丸「今は見守るのが俺たちに与えられた忍務だからね」

慌てる兵助を周りがなんとか抑える。

先輩が大好きな兵助は、Aが苦しそうにするのを放っておけない性格だ。

守一郎「久々知先輩があんなに動揺するなんて…」

喜八郎「A先輩が大好きなんだろうねぇ」

八左ヱ門「よしっ、ここは四年生と五年生に別れて先輩の様子を伺うぞ」

四年生と五年生双方に別れ、それぞれAの様子を伺うことにした。

今にでも倒れそうな歩き方をしながらも、その小さな体で歩いている姿は

四年生と五年生をヒヤヒヤとさせる。

滝夜叉丸「一体どこへ行くというのだ…あのA先輩が体を悪くしてまで守りたい約束とは」

守一郎「A先輩って意外と頑固なんだなぁ…」

三木ヱ門「それでこそ我々が尊敬するA先輩だからな！」

そこじゃないだろう…とタカ丸と喜八郎は心の中でツっこむ。

しばし様子を見ているとAが足を止めた。

三郎「…和菓子屋？」

勘右衛門「あー！俺がこの前A先輩と来たところじゃん！」

どこに行くのかと思えば場所は和菓子屋。

しかも勘右衛門とAの穴場でもありお世話になってあるところ。