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伊作 side
『でも、身体の弱い私のことを心配しての配慮なんでしょ?ありがとう、伊作』
伊作「…!」
Aちゃんの委員会参加命令を聞いた途端、すぐに彼女の元へ駆けつけた。
まだ身体の弱いAちゃんに体育委員会や会計委員会等の身体の使う委員会は彼女にとって苦だとおもったから。
『伊作は昔から優しいわね』
伊作「い、いや…そんなこと」
委員会への勧誘はあっさりと断られてしまったが、
優しいのは君もじゃないか……
ほんっと、
困っちゃうなぁ。
文次郎「Aはどこだ〜!!!!!」
小平太「いけいけどんどんーーん!!!」
留三郎「A〜!!!!」
長次「イヒヒヒヒ!」
仙蔵「こうなったら焙烙火矢で葬ってやる!」
すると、どこからともなくみんなも声が響いた。
一人だけ怒ってるのは気の所為なのだろうか……。
『あ、やべ、伊作ごめん!私行かないと殺される!』
伊作「え、こ、殺され?」
『じゃあね!保健委員会検討しとくから!』
伊作「ほ、本当!?」
『うん!またね』
Aちゃんはそう一言残し、走って去って行った。
何故か心が舞い上がり、ボーッと突っ立ってしまう。そんな僕を僕を通り越して留三郎達が追いかけに行く。
伊作「今日は……不運じゃないかも」
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