問題児会議 ページ2
体育委員会の到着と共に、図書委員会も到着した。
団蔵には作法委員会を追いかけてもらい、他のメンバーは体育、図書委員会の相手をすることになった。
もちろん裁判官はAだ。
小平太「じゃあまずは体育委員会が…」
小平太が何かを言いかけると、長次が突然小平太の言葉を過って隣に座った。
小平太「むっ!長次割り込むな!」
長次「A、文次郎、これを見ろ」
そう言って長次が見せたのはボロボロの書物が何冊かある。
長次「虫に食われた書物だ。書庫の環境が悪いために虫に食われたのだ。そこで、書庫の建て替えを要求する」
『……』
長次の意見を聞いて、Aの口は塞がらず空いたままになっている。
三木ヱ門「A先輩、どうかなされましたか?」
『作法委員会との差が凄すぎて…長次いい子すぎる…』
頭を抱えて涙を堪えているAと、隣で呆れた顔をする文次郎。
こちらも差が凄い。
文次郎「そんなのは生徒が決めることじゃないだろ〜!」
『私が許可す…』
小平太「え〜っと、体育委員会は…」
文次郎「却下!」
Aが許可を言い渡そうとすると小平太が割り込み、小平太が言いかけると文次郎が却下を言い渡した。
もはやAのいる意味などあるのだろうか。
小平太「まだ何も言ってないぞ」
『私も。最後まで言い終わってないわよ』
文次郎「あれを」
三木ヱ門「はい」
三木ヱ門が天井からぶら下がっている紐を引っ張ると、上から色んな器物が降ってくる。
なぜか関係の無い長次まで巻き込まれている。
『あぁ長次…可哀想なろ組』
文次郎「見よ小平太。お前がくそ力でぶっ壊した器物の数々だ。器物損害でこっちが予算をほしいくらいだ」
『確かにこれは壊しすぎ〜体育委員会却下』
器物の下敷きになった小平太が頭を出すと、知らなかった顔をして「そうなの?」と言い出す。
鈍感と言うのだろうか、天然と言うのだろうか…。
『痛くないの?』
小平太「痛くないぞ!こんなのヘッチャラだ!」
『へ〜凄い』
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