休学復帰のくのたま先輩【RKRN】

○ ページ37

『あらまぁ〜〜〜藤内かわいいわねぇ〜〜〜〜！！』

藤内「あ、あはは……」




Aの突然の閃きで巻き込まれた藤内。

仕方なくAと実習へ行くことになり、作法委員会のメンバーに化粧をしてもらっているところだ。




留三郎「本当にこれでいいのかよ…」

伊作「まぁ…学園長先生のお目当ての和菓子を買えればいいんじゃない？」

小平太「しかし藤内が選ばれるとはな！可哀想だ！」

『おいコラ聞こえてるぞ』



まるで地獄耳のよう。

しかし細かいことは気にせずAは女装をしている藤内にメロメロだった。




『きゃーー！！藤内かわいい！！』

仙蔵「フッ、我が作法委員会だ当たり前だろう」

『ありがとう仙ちゃん藤内借りていくね！』

仙蔵「えっそれだけか？」



もっと褒めてくれるのかと思いきやありがとうの一言だけ。

この後輩バカはいつまで経っても頭の中お花畑だ。




喜八郎「藤内確かに美形だけどさ〜…大丈夫なの？」

藤内「が、頑張りますけど……」

『大丈夫！藤内が襲われそうになったら私がソイツをぶっ殺してやる！』

文次郎「……本当に大丈夫かぁ？」



いざと言う時は殺ってしまいそうなのが心配なところだ。

その場合相手に非があるので止めはしないけど。



伝七「浦風先輩綺麗です！」

兵太夫「普通の男には見えません！」



そしてついに完成された女装ver.浦風藤内。

Aの眼中にはもう藤内で埋まっており、光も驚く速さで学園の外へ出ていってしまった。



藤内「あ〜〜〜れ〜〜〜〜」

仙蔵「え、あ、おい！A、藤内をしっかり頼んだぞ！」

『任せて仙ちゃ〜〜〜〜〜〜〜……！！！』

長次「もうあんな所まで……」




歩くのが早すぎてもう姿も見えない。

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