vampire boy？3【黄 / ヤンデレ】

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『ひっ』







さとみ先輩の姿を見て、私の体は急に震えが発作した。

さとみ先輩だけじゃない。

隣に見える紫色の髪とオレンジ色の髪色が見えるのはきっとジェル先輩やななもり先輩がいるからだ。







さとみ「…よぉ」







真ん中に立つさとみ先輩の姿。

目は真っ赤に輝いており、身体の所々には血も付いている。

恐怖心に包まれたまま、目をぎゅっと瞑る。








さとみ「あーーーーーー…服汚れちゃったじゃん」

『…え？』







何かされると思い覚悟を決めた上で目を瞑っていたのに、

目の前からは呑気に話すさとみ先輩の声が。







さとみ「なんで窓からなんだよ。真正面からでよかったじゃん」

ジェル「ダメやって。それじゃこの屋敷のメイドの大半が死ぬ」

ななもり「そうそう、いくら苺谷の者だからって第三者まで殺すのはよくないよ」

『…』






中学生みたいに呑気に話す彼ら。

これ、今のうちに逃げ出せるのでは…？

なんかちょっと喧嘩っぽくなってるし






さとみ「んあ？別に殺してもいいじゃん。血も貰えるんだしさ」

ジェル「さとちゃんそのうち味覚可笑しくなるで」

さとみ「は？なんだそれ」

ジェル「いつも色んな女の子の血を貰ってばっかりやし、本当に美味い血の見分けもつかなくなるで」

さとみ「ほお…喧嘩売ってんのか？」

ジェル「お？やるか？」

ななもり「ちょっとまって」

「「あん？」」














ななもり「…Aちゃん、いなくなってる」

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