私を狂わせた幼馴染 【stpr】

□ ページ22

ー莉犬sideー





紗奈「またねー」

『ばいばーい！』





あの後、時間があっという間に過ぎてみんな帰ることに。俺とAは家がお隣同士なので一緒に帰ることした





莉犬「ねぇA」

『ん？』





莉犬「俺の事、まだ怒ってる？」






さりげなく聞いてみた






『なーに言ってんのwもう嫌いじゃないよ』

莉犬「ほんとに？」

『うん、ほんとだよ』

莉犬「じゃあ好き？」





なんて勢いよく聞いた





『好きだよ。大好き』

莉犬「よかったああああ…」






今日1日中無視され続けてたからまた嫌われたのかと思ってしまった






『莉犬が本当は優しいの、私知ってるよ』

莉犬「え……」






あんなにAを無視していたのに、俺を褒めてくれた…？






『気も利くし、ちゃんと心配してくれるし、頼り甲斐があるもんね。さすがだよ。ねぇ、莉犬……』







気づいたら、泣いてた







『え！なんで泣いてるの！？』

莉犬「だ、だってぇ……Aが優しすぎるからぁ(泣)」






『なにそれw理由になってないよ！w』

莉犬「俺、あんなに裏切ってたのになんで優しくしてくれるの…？」






普通の人なら、仕返しをするとかするはずなのに






『…昔の事はいいの。莉犬は今の莉犬が1番いいよ』






莉犬「A……」

『だから泣かないでよ！ねっ！』






俺の顔を抓った






昔、こんな事があったな






”莉犬、またいじめられたの？”






昔は俺もいじめっ子で、幼稚園のヤツらにちょっかい出されてた





それでいつも助けてくれたのがAだった







”莉犬ー、泣くなー！笑って！ね？”







やっぱり、大好きだなぁ。






『莉犬！おーい莉犬！』

莉犬「あっ……ごめん」

『ぼーっとしてどうしたの？w変な莉犬』






変にさせたのはAのせいだよ

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