こいつら本当に動物ですか？【すとぷり】

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るぅと side




逃げろ、逃げるんだ

東の方に逃げるんだ

僕にできることは今走ること

他人を気にする余裕なんてない




「ﾁｭｰ…」



どのくらい走っていたのだろう。もう、砂しかない
水も少ない



「はぁ…はぁ」



夢中になって、走っていると湖が見えた
喉が渇いたので湖の傍による



「ご主人様…」

湖ね前でしゃがみこむと、水に人間が映っていた
僕は、ハムスターのはずなんじゃ…？



「君、だぁれ？」

湖に映る少年に語りかける
しかし、返事はない





「もう…やだな」

すごく疲れているような顔をしてる
大丈夫かな、疲れてるのかな





頭がクラクラしてきて、眠りにつこうとした

その時だった



「ﾜﾝｯ!!」

「…？」


向こう側から赤い毛が生えた子犬がこちらに走ってくる。

「い、犬？」

「ﾜﾝｯ!!」

「え、なに？」



僕の袖を引っ張ってどこかへと連れていく

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「わぁ…！」

連れてこられたのは綺麗な草原
綺麗な水、綺麗な空だった



「でもなんで…？」

「あはは、実は俺も人になれるんだ」



赤い子犬はいつの間にか、人間になっていた



「え！？」

「君も、ハムスターから人間になったんでしょ？」

「そう…なの？」

「動物ってね、人から愛を授かると人間になるんだって」

「そう…なんだ」




えへへと笑う彼をみて、僕も釣られそうになった


「ここは動物の楽園、動物の自由。もう、なにかに怯える必要は無いよ」

「楽…園」

「俺と、いきようよ！」

「僕、なんかと？」

「もちろんだよ！同じ動物でしょ？」









「えへへ…ありがとう」




るぅと【過去編】END



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