川西太一:相手に送った筈のLINEを友人に送る ページ1
ポコン
大学の昼休み、LINEの通知を知らせる音にトーク画面を開くと同棲している彼女からのLINEだった。
夏希太一今日何時ぐらいに帰ってくる?私今日取ってない講義あって早めに帰れるからご飯準備しとくよ!
今日は部活も無いから早めに帰れる。少し寒くなってきたこの季節にはやはりすき焼きが恋しい。
ポコン
続いて同じ大学に通っているからもメッセージが来た。
SA☆TO☆RI太一〜今日部活ないじゃん?賢二郎誘って遊びに行こうよ〜☆俺金欠だから二人の奢りで♥
下らない内容だった、とりあえず彼女に返信しなければ。すると横でスマホを弄っていた賢二郎が。
「太一、次の講義始まるぞ。」
「もうそんな時間か。」
「スマホ熱心に見てたけどどうした?」
「彼女からのLINE。」
「リア充爆発しろ。」
太一今日は部活ないから早めに帰れるよ♪寒くなってきたから夕飯はすき焼きがいいな〜。
「そういや今天童さんから今日俺らの奢りで遊ぼうって連絡来たけど。」
「ブロ削しとけ。LINEで思いだしたけどお前文字だけだとめっちゃテンション高いよな、それ打ってるお前の顔は真顔だけど。」
「お前みたいに簡潔に済ませるとその真顔が理由で不機嫌だと思われるから。」
「ふ〜ん。」
賢二郎は届いたメッセージを確認して天童さんとわかった後に通知音を切ってスリープにしていた。
午後の講義も終わり帰ろうとすると入り口から。
「川西〜天童さん来てるぞ〜。」
「は?」
天童さんはその個性の強さとバレーの上手さから大学内でも有名だ。隣にいた賢二郎は俺に先に帰ると言って反対側の出口から出ていった。
「太一〜待ってたよ〜。」
「なんですか天童さん、俺今日寄り道せずに帰るんで賢二郎でも捕まえて下さい。」
スタスタと歩いていると天童さんが見せてきたのはトーク画面。俺とのそれには彼女に送った筈のメッセージが。天童さんはイヤらしい笑みを浮かべて。
「太一は彼女にお熱だもんねぇ〜。」
「今度奢るんでそれ消してください。」
そう言うと待ってましたとばかりに頷いて天童さんは帰った。最悪だ、よりにもよって天童さんとか、そのまま家に帰ると。
「あれ?今日部活は?」
「ゴメン、今日部活なくて夏希に送った筈のメッセージ先輩に送ってた。」
「そうだったんだ!」
「時間あるし一緒に買い物に行こうか、俺今日の夕飯すき焼きがいいな。」
俺達は手を繋いで少し寒い街へ出掛けた。
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なっち★(プロフ) - リクエストよろしいですか?白布くんが読みたいです!!凄くおもしろいので、頑張ってください! (2017年12月16日 16時) (レス) id: 7dd5ef2204 (このIDを非表示/違反報告)
両儀 蛍(プロフ) - かげりんさん» 了解しました!というか丁度いい診断が出て今日出す予定が影山くんなので宜しければ楽しみにしていただけたらと思います! (2017年12月14日 0時) (レス) id: 29dfa899ca (このIDを非表示/違反報告)
両儀 蛍(プロフ) - すいかさん» 天童さんリクエスト了解しました!!気に入っていただけるように頑張ります! (2017年12月14日 0時) (レス) id: 29dfa899ca (このIDを非表示/違反報告)
かげりん - 影山くんが、早くみたいです!!どうか、なるべく早く書いてくれませんか?? (2017年12月14日 0時) (レス) id: 01dfe19ebe (このIDを非表示/違反報告)
すいか(プロフ) - リクです。天童さんお願いします…!! (2017年12月13日 16時) (レス) id: 4c450482f9 (このIDを非表示/違反報告)
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