おかえり、エジョン【２】 (ページ9)

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「すっごい緊張してきた」

CY「俺も緊張が…今更だけどなんで俺がこれ踊ってんの？セフニの方が合ってるよね？」

「今更過ぎて何も言えない」

舞台裏、ダメージのショートパンツにオフショルダーでショート丈のタイトトップス。つまり露出全開というこの衣装。

ここまで露出する衣装は生まれて初めてで、緊張で倒れそうだ。シークレットステージなだけに知らなかったのであろうスタッフが、目を丸くして私たちのことを二度見してきた。

「もうこれでバッチリでしょ。ジョンイニ誘惑しまくり」

CY「まだそれ言ってたの」

「打倒キムジョンインで頑張ってきたからね。ヘアメイクもばっちりでしょ」

CY「Aがそんなメイクしてるの初めて見た。EXIDにいそう」

「最高の褒め言葉だよ」

そんな雑談をしていたらもうすぐ出番です、とスタッフから声が掛かる。

「ハルスイッソ、チャニョラ！」

CY「ハルスイッソ！」

大丈夫、私なら…エジョンなら出来る。

いつものように気合を入れて舞台へと上がった。どよめきが嬉しさへと変わる。にやり、と思わず口角が上がった。

KA「良かったんじゃない？」

「えー、それだけ？」

KA「他にあるかよ」

そのままの衣装で席に戻ってジョンインにどうだったかと聞く。そう言って笑うから、どうやら私の負けみたいだ。いや、いつからこれ勝負になってたんだよ。

裏で会ったEXIDのハニも良かったと褒めてくれたし、結構うまくいったと思ったんだけどなあ。

SH「A、なんでそれで出てきたの」

「だってこのままいけってヨナオンニが～…大丈夫、ブランケットとクッションは貰ってきた！」

SH「はぁ…」

そ、そんなあからさまにため息をつかれても。私にはどうしようもないんだよ、オッパ。あのヨナオンニに勝てると思う？

とは言え、EXOでのパフォーマンスのために私はみんなよりひと足早く裏へと戻る。ウィッグを外して晒しを巻いたり化粧を完全に直したり…とやらなきゃいけないことは沢山ある。

SG「あ、A」

「スルギ～！」

SG「Aって思ったよりスタイルよかったのね…腹筋割れてるし」

「でしょ？スルギよりスタイルいい自信ある」

SG「ヤー、ほんっとにあんたって子は…」