おかえり、エジョン【２】 (ページ23)

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『大丈夫かな、私日本のバラエティとか初めてなんだけど』

俊『大丈夫大丈夫、みんなフォローしてくれるから。相手は芸人さんみたいだし』

今日は日本でバラエティ番組の撮影だ。

私たちが兄妹だと公表してから、オファーが増えた…らしい。ドラマとは違う局からも呼ばれた。確かに最近、日本人からのインスタのフォローが増えた気がする。

『緊張の度合いがいつもとはケタ違いなんだけど…』

俊『会うの何年ぶりになる？』

『4年くらい？ちょーっと気まずいんだよね。向こうに遠慮されてる』

俊『まあ、あの間違いはねえ』

けたけたと楽しそうに笑う俊兄ちゃん。そう、今日のバラエティはあの国民的アイドルのバラエティ番組。
体力も運動も自信あるからそっちは大丈夫なんだけど。

『俊之介さん、Aさん、準備お願いしまーす』

その話題が出たのは、撮影の中盤だった。

『Aさんは、嵐と関わりがあるそうですね？』

『そうなんです、4年くらい前に嵐さんのコンサートでバックダンサーしました。その時に松本さんが私にアイドルにならない？って聞いてきたんですよ』

松『いや、その時髪が短くて、綺麗な顔立ちの男みたいに見えたんですよ。背も高いしダンスも上手いし、若いし。ジャニーズに…と思って声掛けました』

『で、その時私が、"すみません、それは出来ないです。それに私女ですよ"って言ったら皆さんにすごい驚かれて』

すごく懐かしい。そもそもSMに所属していたからそっちには入れないし、ましてや女だ。女だと言った瞬間のみんなの顔と、ダンサー仲間の大爆笑っぷりは多分忘れられないと思う。もちろん、いい意味で。

『私その時にはもう事務所入ってたし、デビューも決まってたので』

相『え、アイドルなの？！』

俊『知らなかったの？！』

みんなと仲良い俊兄ちゃんが驚きの声をあげる。

『韓国でEXOってグループで活動してます。日本でもデビューしてます、あとでCDお渡ししますね～』

俊『メンバーの中から抽選で俺と次のコンサート参加決定ね』

そう言った俊兄ちゃんに会場からは歓声が上がった。