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-Aejeong side-



約3年ぶりの韓国。やっぱり冬の韓国は寒さがこたえる。ぶるぶるっと身震いをした。


至る所にEXOがいる。
今度のコンサートの広告や、お店のCFにラジオから流れる曲。それらを見ているうちに何だか、みんなが遠くなってしまったような気がする。


置き手紙一つだけで、怒ってないだろうか。もう私のことを忘れてしまってはいないだろうか。

事務所からカムバックをする時に必ず送られてくるダンス練習動画と歌のデモテープ。
私とみんなを繋ぐものはそれだけだった。


早くみんなの元に戻れるようにと願掛けとして、みんなのCDや映像は今まで一切見聞きしなかった。

アイドルとして活動するみんなを見るのは初めてで、新鮮な気持ちだ。みんな、かっこよくなったな。


──私は、必要なんだろうか。


「ただいま、韓国」


私の第2の故郷になりつつある韓国。そして私の第2の家である事務所は昔よりも綺麗になっていた。


「A!」

「ヨンミンオッパ!全然変わらないね」

YM「お前は…背が伸びたな。いくつだ?」

「お陰様で174になりました〜」

YM「ベッキョニたちが確実に拗ねるぞ」


日本に帰っているあいだに更に伸びた身長。今ではベッキョンやギョンスたちと変わらないくらいになってしまった。

きっと何か言われるだろうな…とは思ってる。隣に来てくれない覚悟はしてる。つらいけど。


まずは先生に挨拶に向かう。
部屋に入れば、先生は満面の笑みで出迎えてくれた。


「お久しぶりです、先生」

「君の帰りを今か今かと待ってたよ。案外早かったな?」

「本当はすぐにでも帰ってきたかったんですけどね」

「はやく会いに行ってあげなさい。あの日から皆君のことを待ってたんだから」

「はい。では失礼します」

「あぁ、そうだ」


先生が私を呼び止める。
振り返ると先生はまた笑った。


「おかえり、A。──いや、エジョン」


エジョン。

一度たりとも忘れたことのなかった私の第2の名前。ついに、そう名乗れるときが来たんだ。

私はEXOとして、またみんなとひとつになることが出来るんだ。


「はい。ただいま戻りました」

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ゆーりんご(プロフ) - 華雪さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします^_^ (2018年5月16日 10時) (レス) id: c60f280b6e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりんご(プロフ) - まめ太さん» ありがとうございます!!続編もよろしくお願いします〜 (2018年5月16日 10時) (レス) id: c60f280b6e (このIDを非表示/違反報告)
華雪(プロフ) - すごく面白かったです(o^^o)更新楽しみにしてます! (2018年5月10日 23時) (レス) id: 7283c08e2d (このIDを非表示/違反報告)
まめ太 - わぁ、待ってました!とても面白かったので嬉しいです!! (2018年3月8日 1時) (レス) id: aef95dad1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーりんご | 作成日時:2018年2月3日 18時

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