【A3!】イージーモードな彼と私【摂津万里】 (ページ19)

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＊バカページ19

「ちょ、ちょっと待って！」
「あ？大人しくしてろって」
「こっちのセリフ！ストーップ！」

急にスカートの中に手を入れられ、内ももを撫でられたので慌ててそれを止める。

腕を伸ばして万里の手首を掴めば、その分狭くなった距離にドキリとする。目の前にある整った顔を睨めば、少し黙った後にははっと笑ってから退いてくれた。

「わりぃわりぃ、ちょっと調子乗っただけだっての。」
「…ウソ」
「いや、まじ。さすがにこんな所でやんねーわ」

胡座をかき、いまだ押し倒された状態で仰向けになる私の髪を撫でてケタケタと笑っているのだから、少し本気になってた自分が恥ずかしくなる。

万里に背を向けるように寝返る。一生振り向いてやらない。万里のバカ。

「いま俺の事バカって思ってんだろ」
「よく分かってるじゃんバカ万里」
「…お前はどうされたかったわけ？」
「…！万里って本当にバカ！いじわる！」
「っわりぃ、、、けど…」

そういって私の顔を覗き込むように近付く。顔に触れる彼の髪がくすぐったくて、んっと身をよじる。

「本当は今すぐにでもお前を抱きてぇ。ダセェけど、案外よゆーねぇんだわ…」

至近距離で熱っぽくいう万里の目を一瞬見て逸らす。

「…別にダサいなんて思わない。万里とそういう事するの、嫌いじゃない、から…」
「お前、ここでそれ言う？」
「え？」

これで手出てないとか、結構忍耐力あんな俺。とおでこをぐりぐりしてくる。
そんな万里に可愛い、とほっぺにキスをすれば、今度はまじで抱くぞ？とキレられた。

…ちょっとは期待してなくも、ないけど。