１１ ページ12
.
大広間につき、改めて見回した。
ああ、今すぐに手入れをしないと。じゃなきゃ此の尊い神様が折れてしまう。
『…これから、あなた様方を簡易ですが手入れしたいと思います。本格的な手入れは私の本丸で行います。…残念ながら、皆様はここの瘴気が体に満ちております故、その瘴気を抜き取るには少し時間が掛かります。しかしその瘴気が抜け切った後には皆様はもう自由で御座います。
他の本丸に行き刀剣としての宿命を全うするも良し、刀解され本霊に還るも良し、何をしても構いません。』
そう言えば、彼等は顔を緩ませほっとした。すると、後ろから声がかかった。
政府の役人。それも悪い噂しか立っていない者だった。
「彼等はほぼ全振りカンスト済み、それに加えレア刀も多い…彼等を刀解等する訳にはいきません。」
『しかしそれを望んでいる刀もいるかもしれないのですよ？』
「望んでいる望んでない等と言ってる暇はない。いいですか？これは歴史をかけた戦争なのです。たかが人間に虐げられたから等と言って戦争を放棄するのは審神者としてどうなのですか？」
『人間に虐げられた神は心を病みます。嫌な思いをした刀もいます。刀剣を守る為にいる我々がその刀剣を虐げるだなんていい筈がありません。このような事が起きない為に政府がいるのに、其方こそ何をしているんですか？』
「我々とて忙しいのですよ。毎日毎日刀剣たちと遊んでいるあなた方と違ってね。」
そう男が言うと三日月たちが鯉口を切ったのがわかった。それを手で制すると男が鼻で笑った。
「あなたは歴戦の審神者だとお聞きしていましたが……刀剣の一振りや二振りの礼儀がなっていないとは如何なさっているので？」
『………私だけならば兎も角、彼等にとやかく言うのは許しませんよ。』
「ほう？如何なさるおつもりで？ここで私を殺しますか？そうなれば…あなたは政府の
…ああ、本当に、イライラする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 536人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐ねぇ - とっても素敵な作品です！何度も読み返してしまいます♪無理をなさらない程度に更新していただきたいです！楽しみに待っていますね♪ (2021年7月31日 16時) (
レス) id: 7b7b6482b0 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とてもいい作品ですね！見入っちゃいました！更新楽しみに待ってます頑張ってください(*´ω`*) (2020年5月20日 14時) (レス) id: cc61122175 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしてます。頑張ってください (2020年2月4日 22時) (レス) id: d5a0d81ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ( ´∀｀ )b (2020年1月6日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
@ - めっちゃっっ面白いです！でも、早く続きが読みたいです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる
| 作成日時：2019年3月9日 12時
