消息不明のアイドルは 6

113話 ページ13

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ハオ｢行くぞ！[万里の長城]だ！｣



｢おう！｣


ハオくんの言葉に、中国のフィールドプレイヤーが1箇所に集まり、組体操のように体を積み上げる


その上にハオくんが乗る




ジャーーーンッ


『うわっ！！』




隣に座る監督が、大きな銅鑼を叩く



『……び、びっくりした…』


ユウ｢驚いた顔も素敵♡｣





ハオくんは城壁の上から更に高く飛ぶ


ハオ｢天空隼弾！｣




『あんな高いところからシュート！？』



ハオくんの放ったボールは、野生の隼となり、ほぼ垂直にゴールに向かって急降下


やばいな…




円堂｢風神雷神ゴースト！｣



ハオ｢その技の弱点はお見通しだ｣



天空隼弾は真上から円堂さんの背後をすり抜け、地面にバウンドしてゴールに突き刺さる




『こっちの弱点は把握済みってわけね』


円堂さんの風神雷神ゴーストには、上からの攻撃に脆さがある



考えている間にも、試合は進んでいく


ハオくんはパワーもテクニックも超一流

灰崎さんの力強いショルダータックルも、タツヤさんとヒロトさんの連携も巧みな技術で一気に置き去りにする



再び、[万里の長城]からのハオくんのシュート[天空隼弾]を決められ、早くも0-2と点差を付けられる








ユウ｢ふふ、本当のお義姉様になるのも時間の問題みたいね｣


『…それはどうかな』



ユウ｢あら、2点も取られても尚 冷静でいられるのね｣



『日本が、やられっぱなしで終わるわけないでしょ？』



私がそう言うと


警戒したような瞳で、ユウちゃんが睨んできた




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