消息不明のアイドルは 5 (ページ20)

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100話ページ20

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次の日

『………はぁ』

中国戦を控えた私たちは、いつも通りグラウンドで練習に励んでいた

稲森｢どうしたの？溜息なんかついて｣

溜息をつく私を気にかけて、稲森さんが声をかける

『あ、すみません…人前で溜息なんてついたりして…』

小さく頭を下げ、グラウンドを走り回る光兄に目線を移す

岩戸｢一星くんがどうかしたんでゴス？｣

『…はい、なんだか……1人だけ無理してるような気がして…』

練習も終わり、ボールを籠に入れようとすると｢俺がするから、先にシャワーでも浴びてきな？｣と、諭すように言われた

私だけじゃない

チームメイトにも同じように言って、1人で片付けようとするのだ

しかも、それは練習だけじゃなくマネージャーの仕事でさえも進んで行う

岩戸｢やっぱり、ハリキリすぎでゴス｣

稲森｢ほんとだ…｣

ふとした時に、暗い顔をする光兄

やっぱり無理してるんだ…

妹として…家族として、手助け出来ることはしたいのに…

『私……また何も出来ない…』

稲森｢……｣

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