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94話 ページ14





次の日



次の中国戦へと向けて、視聴覚室でのミーティングが行われた


趟「次は中国との戦いです。世界に行けるかは、この戦いにかかってますよ」


淡々とした口調ながら、聞く者の気持ちを煽るように言った監督



ついに、アジア予選最後の試合だ

気合い入れなくちゃ…!




万作「中国はこれまでサッカーの強い国ではなかったと聞く。なぜ今回これほど躍進しているんだ?」


坂野上「相当の特訓をしたってことでしょう」



その言い方じゃ、坂野上さん自身もよく分かっていないみたいだ。

まぁ、それもそのはず。
試合に集中していた選手たちに最終戦の相手を調べる余裕はない、もちろん私も。





『あ、でも監督って国籍中国ですよね。イナズマジャパンに居ていいんですか?』


稲森「…なにか、企んでないといいんだけど」





すると、いきなり出入口のドアが開いた


あれは、子文くん?
何あの大荷物…



スタスタと壇上に上がったかと思うと、何故か、頭を下げた


子文「みなさん、今までお世話になりました」



周りがザワつくなか、何となく話しを察することが出来た



趟「子文くんは、のっぴきならない家庭の事情で代表キャンプを、離れることになりました」


「「えぇー!?」」


子文「最後までお付き合い出来ないのは残念ですが、皆さんは素晴らしいサッカープレイヤーです。

きっといい結果を残せるはずです」



事情を詳しく話さず、当たり障りのないことを言って去ろうとする子文くん


ふと、隣に座る氷浦さんを見ると どこか落ち着いている様子だった



あぁ、やっぱり気づいてるみたい



氷浦「再起不能にしてやるんじゃなかったっけ?」


子文「!」



背骨に鉄板が入ったかのように、子文くんの姿勢が硬直した


(わっかりやす…)




氷浦さんの声に、大半のイレブンは話が分かっていないようだった



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キア(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月11日 21時) (レス) id: c785cd048e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮田 さとう | 作成日時:2019年9月26日 22時

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