【REBORN】包容する大空 ⅩｘＸⅡ【XANXUS】 (ページ10)

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標的1415＊一つでもいいからページ10

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繋がりは沢山ある。

なら、それを確かだと証明できるものは何だろう…。

流れる血？過ごした時間？共有する想い？

どれもが頷けるものなのだと思う。

ならば、どれも持っていなかったら何を手繰ればいいのだろう…。

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《ネーヴェside》

ネ「大人しくしている気はないってことかしら？アルベルト。」

ア「んな事はねぇよ。」

自分がどれだけ衰弱していたのか理解していないのかしら？

半分本気でそう思う私の前で、ベッドに座ったアルベルトが何かを書類に書きながら言う。

その目は全くこっちを見ていない。

それに少しだけ怒るけれど、言っても聞かないことも分かってる。

ネ「もういい。これ以上言わないわ。その代わり食事はきちんとして頂戴。」

ア「おぅ。」

ネ「で、何をしているの？」

仕事関係みたいだから不用意に書類は見ないけれど…。

それに元々アルベルトは書類を持ち歩く人じゃない。

紙に書いてちゃ誰かに見られたり、盗まれる可能性もあるらしいから。

今書いてるのもなんだかとても雑だし…。アルベルトにしか分からないような乱雑な書き方ばかり。

きっと後で燃やされるのでしょうね。

ア「例のリングと所有者、その側近の事をちょっとな…。」

ネ「……A様と似たような事があったっていう…？」

私の言葉にアルベルトが頷く。

目が覚めてからずっととても真剣な顔をしてる。アルベルトもそれだけ責任を感じているのかもしれない。

A様にもしもの事があったらと思うと私だって不安になる。

幻覚相手じゃ私達に出来ることはあまりにも少なくて…。

ア「ネーヴェ。」

ネ「何？」

ア「お前、次期ボンゴレの事随分心配してるな。初めての友達ってやつ？安心したわ～。」

ネ「なっ…！初めてじゃないわよ！」

意地悪い笑みに思わず怒鳴り返す。それでも堪えてない風に喉を震わせるアルベルト。

ネ「A様とは…友人って言えるほどお話してないわ。だけど……尊敬できる人だと思ってる。大空ってあぁいう人なのかしらって…」

ア「……そっか。んじゃ何が何でも助けるかしねぇか。」

「よし」とやる気を出すようにアルベルトが声を出した。