標的1232＊8月‐1 ページ13
《XANXUSside》
Ｘ「……………。」
どういうことだ…。
目の前の事態に頭が追いつかない。
Aの雷の守護者であるボヴィーノのガキが持つ、十年バズーカがAに当たったのだということは分かった。
だが、それなら十年後のAがここに居るはずなのだ。
俺の記憶にある十年後のAは………
貴「おにいちゃんたち、だぁれ？」
断じて、今よりも背の低いガキではなかった。
………………。
どういうことだ。
髪や目の色。面影からAだろうことは分かる。
山「えっと……A……？」
炎「えっ、Aちゃん……？」
水「子供……じゃないのか…？」
全員驚いている。
自分をじっと見るいくつもの視線に、小さいAはぎゅと身を強張らせる。
ぎゅっと引き結ばれた口元。
べ「こういう場合、どうするのが正しいわけ？」
ス「う゛ぉぉい……。どうすんだぁ？」
レ「と、とりあえず状況の説明か……？」
マ「でも、どう説明するのさ。Aに話を聞くのが先じゃないかい？」
ル「そうねぇ。答えてくれるかしら？」
こっちの奴らはガキの相手などしたこともないような奴らばかり。
明らかに一歩足を引いている。
俺としても頭が動かない。
……………。
………………仕方がない。
俺は首を傾げている3人に声を掛けた。
Ｘ「十年バズーカの故障だろうとは思うが、一応名前と歳を聞きだしてくれ。お前らの方が話しやすいだろう。」
俺の頼みに頷き、3人の女たちが小さいAの前に屈んだ。
女共も身を持って十年バズーカを知っている。
それ以上を聞いてくることもない。
京「こんにちは。」
貴「………こんにちは。」
ハ「挨拶ちゃんとできる良い子ですね。」
貴「ありがと。お母さんとお父さんがね、ちゃんとあいさつするんだよって。」
上手くいったらしい……。
俺たちはそれを少し離れて聞く。
ク「名前、教えてくれる……？」
貴「さわ……あっ」
ハ「はひ？ どうしたんですか？」
貴「しらないひとに、ついてっちゃダメって、おとうさんいつもいうから。」
京「ふふっ。お父さんの言葉ちゃんと守ってるんだ。」
ク「大丈夫。名前、教えて欲しいだけだから。」
どこか迷うように俯くA。
3人をちらりと除き見るように目を動す。
貴「沢田A……。」
…………………。
べ「やっぱAなんだ……。」
獄「みてーだな。」
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桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» ありがとうございます！ 一度は書いてみたい話でした。子供らしさいっぱいで、でも夢主らしくありたいと思ってました。きっと夢主いつでもXANXUSが好きだと思いますｗ (2019年12月31日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - この海水浴の話面白いですランボの10年バズーカにあたり幼児化してしまった主人公でもベル達と仲良くなりXANXUSくんに至っては抱っこ拒否られ落ち込むけど主人公的にXANXUSくんがかっこいいから恥ずかしかったのでしょうね (2019年12月31日 17時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 楪さん» ありがとうございます！ ここまでをそんなにも楽しんでいただけて嬉しい限りです！ えへへ……最高だなんて嬉しいですっ。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2019年3月20日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
楪 - シリーズの最初からここまで、一気に読ませて頂きました！ 風邪で寝込んでいたにも関わらず、続きが気になって読み進めてしまいました（苦笑）原作もオリジナルの話もすべて最高でした！ これからも応援してますね (2019年3月19日 20時) (レス) id: 46c02ccb1e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 乱さん» ありがとうございます！ (2019年3月8日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2019年3月7日 18時
