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「仕事覚えるの早いね」
「そうなの？」
「うん、すごく助かる」
割と人足りてない時とかあるし、とシフト表を眺めながら松村くんが横で呟くのに「そうなんだ」と返して平日の夕方ともあって人があまりいない店内をぐるりと見渡したところで今日の朝慎太郎が「遊びに行こうかなー」みたいなことを言っていたことを思い出して「あ」と声が漏れる。
「今日慎太郎遊びに来るんだって」
「ああ、聞いたよ」
「なんで来んだろね」
「Aさんの働いてるとこ見たいって言ってたよ」
「ええ？なにそれ」
「知らない、制服姿とか見たいんじゃないの」
「需要どこ？」
「…慎太郎にはあるんじゃないの、多分ね」
そうなんだか含みのある言葉をつぶやいた松村くんが「あ、俺冷蔵庫の在庫チェックしてくるから」ちょっと店内見てて、とボールペンを手に取った松村くんがバックヤードに消えるのを見送って店内放送ばかりが流れる店内でぼうっと立つ。制服に需要？なんだそれ…と思いながらふと外を見れば見覚えのある自転車が通り過ぎたのにしばらくすれば「えーマジでいんじゃん」と笑いながら慎太郎が入ってきた。来たのかよほんとに。
「松村くん裏行っちゃったよ、タイミング悪いなあ」
「マジ？てかいいんだよ北斗は、もう何回もあいつの働いてるとこなんて見てるし」
「はあ？じゃあ誰に会いたかったの」
バイトで一番美人の先輩は今日休みだよ、残念だね、と教えてあげれば「うわしくった〜いや違うって」とツッこまれた、それも違うの？じゃあ何、そう思ってれば「今日何時まで」バイト、と言われてよくわからないまま「8時までだよ、松村くんは9時まで」と教えれば「ふーん」とまた興味がなさそうな相槌を打たれた。なんだよ。
「じゃあゲームして風呂入ろ」
「…？あ、そう」
「風呂入ったらアイス買いにこようかな」
「買わなくても慎太郎のママ昨日いっぱい買ったって言ってたよ、Aちゃんもお風呂の後とか食べに来なよーって言われたもん」
「…まあよくね？」
じゃあなーと笑った慎太郎は本当に何もせずにそう言って手を振って帰っていく。マジで何したかったの？私の制服をそんなに見ていた感じはしないし。
「あれ、慎太郎来た？」
「来たけど…松村くんが言うみたいに私の制服を楽しみにしてる訳ではなさそうだったよ」
「あら」
「…松村くんって結構適当？」
「そうでもないでしょ、あの5人に比べたら」
「比べる対象がちょっと」
「…確かに」
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
