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…何すんの？さわんの？ジェシー、なにして、そんなこと言うよりも先にぱしりとジェシーの腕を掴めば「あれ？慎太郎？」と当の本人はきょとんと俺の顔を見て「何してんのー？」と笑った。そんなのこっちのセリフだよ、何しようとしたの？なんて、聞けるわけもないし、結局大したことではなかったのだけど。俺は最近変だ、なんでこうなったんだ？
そう思いながら悶々としていればある日の帰り、玄関でそわそわと姿見を眺めるAがいて思わず「何してんの？」と声をかけてしまう。北斗はもうとっくに樹に引きずられて帰ったよ、Aの友達も残ってないし。でもAから返ってきた言葉はなんだった？「俺のこと待ってた？」とか、茶化したそんな言葉に返ってきたのは、
「…待ってたって言ったら、どうすんの？」
なんて、嬉しいよ。素直にそんな言葉は言えたものだ。嬉しいに決まってんだろ、好きな人だよ、当たり前じゃん。…え？でもなんでこんなとこでAは俺のことを待ってたんだろうな、だって家出てちょっと歩けば会えんじゃんと思うも何も言い出せない。
…あれ？どうやって今まで話してたっけ？上手く取り繕えていたはずのものが何もわからない。今何考えてんだろう、俺のことだったらいいのに、ていうかもうそれ以上変わらないで、可愛くならないで、そのままでも十分、十分さあ、俺は、おれは、
「…そのままでいいんじゃね？」
努力も何もかも踏み躙った。一瞬引き攣った顔、その後のAは何も覚えてない。きっと傷つけたんだろうな、そんな後悔だけ、残ったのは覚えてる。
その後、諦めるためにデートみたいなものに誘って今日も可愛いAと出かけた。きっと北斗とうまくいくよ、大丈夫だって、早く付き合ってよ、そしたら俺は完全に諦められる気がする、片思いなら、ずっとAへの気持ちを拗らせてしまうから。早く幸せになってよ、なって、北斗のこと好きって、認めてよ。
なのに、なんで？おかしくね？
「…慎太郎のことなんて、大嫌い」
なんで怒ってんの？本当のことしか言ってないはずなのに、なんで？何が違った？Aは北斗のことが好きなんじゃないの？だってそうとしか思えない、思えないのに、なんで？
「…慎太郎、デリカシーなさすぎるんじゃねえの」
マジでお互いなんとも思われてないし思ってもない、ただのバイト仲間だよ、何を焦ってんの？という言葉でやっと自分が訳も分からず焦っているのだと、自覚した。
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
