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「…はあ」
なんだか昨日の松村くんの言葉が頭から離れないまま今日も学校で無駄に綺麗にした格好のまま項垂れている。今日の朝も慎太郎は何も言わなかったし今日なんてあざとい女子の常套句みたいな「え、肩にゴミついてるよ？」とボディータッチまでして上目遣いなんてことまでした。でも慎太郎は「…Aどした？目いてえの？」ドライアイ？なんてふざけたことを言われた。そうじゃないよばかやろうがよ。
「フン、もうしらね」
「言葉荒いって、なになに、俺なんかした？」
ばちん！と今度は肩を強すぎるであろう力で叩いてやり「友達のとこ行く！じゃあね！」と遥か遠くに見えた友人目掛けて走る。後ろから「えー！？なんで！てかさあ！俺今日Aの家行くけどー！？」とデカい声が聞こえた。何で来んのさ、いいけど。
「…朝から暗い顔しないでよ」
「だって〜…」
「森本？」
「うーん…」
話してみなよ、と私の頭をつんつんと突く友人に昨日あったことを話せば「…なるほどねえ」と友人まで難しい顔をしていた。何でみんなそんな難しい顔するの。
「気遣い屋と気にしいがごっちゃになってるし、そこに鈍感も加わってもう意味わかんないね」
「…？なんの話」
「お互い素直じゃないねーって話」
好きなの諦めるとかそういうのもうやめたら？だってAは森本のことが好きなんだよね？と一度は諦める方向を応援してくれていた友人だが次の日「ごめん、やっぱり諦めるのは応援できない。森本とAがくっつくことを応援します」と宣言しただけあって諦める方向じゃなくて両片思いの設定で話が進められている。そんなんじゃないのにね。
「…後悔だけはしないでね」
森本正直バカモテるよ、と難しい顔のまま無理に笑う友人に「…しってるよ」と鼻をつまんで私も笑って見せる。今に始まったことじゃないよ、ずっとモテてるし、私はずっと慎太郎のことがすきなんだよ。
そんなことを話しながら席に座っていれば「Aさん」と教室の後ろのドアから聞き覚えのあるような声が聞こえてくるりと横を向く。なんだろ、私は廊下側の一番後ろの席なのでよく誰かを呼ぶ係にされるが今日は違った。
「え、松村くんじゃん」
どうしたの？教科書貸す？と声をかければ「違う」と首を振られてさらに私は首を傾げる。じゃあ何、そんな学校で話しかけることあったっけ？と思いながら松村くんと、そして多分横の友だち…デカいって、なんかめちゃくちゃにこにこしてるし爽やかでかっこいいけど。
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
