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「うわ！」
ガタ、と急に揺れたバスに腕を組んでなぜかどこにも掴まっていなかった私はバランスを崩して呆気なく体が変な方向へと傾く。ヤバい！と肝が冷えた瞬間がしりと私よりもずっと大きい骨ばった手が私の腕を掴んでくれたおかげで間一髪転ぶことを避けることができた。
「やばあ…危な、マジでありがとう、ごめん」
「ぼんやりしすぎ、ちゃんと寝てんの？」
「それはもうたっぷりと」
「心配して損した、掴まれよ」
「いやいや申し訳ない」
はあ、と大きなため息が横から聞こえたのに少し恥ずかしくなりながらバスを降りてもう一度ありがとうと告げて「じゃあまた今度ね…バスの乗り方勉強します」と背中を向ければ「おい」と呼び止められて振り向く。
「腕、その、力結構強く、」
「え？」
「………なんでもない」
あと俺甘いもの食べないからこれあげる、と意味のわからない言葉を言ったと思えば私の鞄のポケットに袋を詰めて「じゃあ」と踵を今度こそ返してしまった。
「…チョコ？なんで？」
ごそ、と北斗くんが突っ込んだポケットを漁ればチョコレートの袋がいくつか詰め込まれているのに頭をハテナでいっぱいにしながら教室に入る。
なんて言おうとしてたんだろ、腕結構力とかなんとか言ってたな、なんか言いたげだったし、まあいいか…と席に座って前を向けば「おはよう」とバラバラ友人が登校するのに適当に挨拶を返した。
そして気づけばなぜか私の後ろの席には友人が座っていたのかおもむろに「ねえ」と肩を叩かれる。
「今日委員会あるの？」
「ないよ、なんで？」
「合コンするんだけど！Aも来てよ」
「ええ〜…私はいいよ別に」
「なんで！いいじゃん人数合わせだしさあ！」
おねがい！だって一緒に行く予定だった子が熱出ちゃったって言うんだもん！と目の前で手を合わせるのに暇人で彼氏もいない私は別に断る理由も無くなってしまい「うーん…まあ、いいけどさ、すぐ帰るよ？」とオッケーしてしまったのだ、何してるんだ私は。
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
