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「掃除最後までしなきゃならないから…部活も始まっちゃうよ？」
「大丈夫、俺今日部活ないから」
と言って笑っているが何が面白いんだ。掃除も進まなければただただイライラしてくる。「で、どう？来週空いてるんでしょ？」と未だしつこく聞いてくるのに「空いてないって！」と思わず語気を強めようとした、その時だった。
「来週の土曜日予定あるって言ってたよね？」
「え」
「楽しみにしてたじゃん」
忘れたのかよ、という言葉で振り返れば呆れた顔をして笑った北斗くんがいつの間にか私の目の前に立っていて声が出てこない。え、いつからいたの、てか予定なんてないけど、そう思っているうちに「だから来週無理なんじゃないですかね」そろそろ勉強する人も来始めるんで用事済ませたら帰ってください、と北斗くんが相手に告げた。…あ、もしかして困ってたの、わかったの？普段ならこんなめんどくさそうなこととか絶対しなさそうなのに。
「は？誰お前、お前に予定聞いてないけど」
「俺と予定あるんだよ」
だから無理、あとここ喋ってたら響くんですよね、と北斗くんは背が高いが声は割と低い。その上なんだか今日は圧があるのでなかなかしつこかった男子もやっとのことで引き下がって行くのを見つめた。…なんであんなしつこかったんだ？でも割と早く帰ってくれてよかった。もう図書室も開館時間だし今日はやらなきゃならない整理がたくさんあったはずだし。
「あ、てか北斗くんマジでありがとう、結構しつこくて困ってたんだ」
「…別に」
なんかうるさいなって思っただけだから、と目ひとつ合わせずに私に背中を向けてカウンターに座る姿を後ろから追いかけて私も隣に腰を下ろしてカバンから自分のノートと教科書を取り出して渋々宿題をやってみる。大体図書室というのもあって2人ではほとんど話さないし各々好きなことを好き勝手やっているかたまに私がその作業に飽きて北斗くんに話しかけるかのどちらかなので今日もそうかと思っていたが今日はなぜか先に北斗くんが「ねえ」と口を開いた。
「えっ、なに」
珍しい、自分から話し出すことなんてほとんどないのに、そう思いながらびっくりして思わず手から滑り落ちたシャープペンを拾って北斗くんの顔を見れば「知り合いだった？さっきの人」と呟くのに「え！全然！」と必死で否定する。
「この前カラオケで合コンしてたの知ってる？」
「知ってるも何も一緒に帰ったでしょ」
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
