恋は盲目:神兄弟 ページ5
「わぁソー帰ってたの?その人だぁれ?」
「やぁ可愛らしいお嬢さん。君の噂は聞いてるよ。何でも洗脳に秀でいるとか。その力…私の為に使ってはくれないか?」
「う〜ん、でも筋肉があるのはソーの方だからなぁ。ソーの方がカッコイイし。」
「何だと小娘。」
「A、コイツは俺の弟だ。どうしようもない邪神だがな。あまり惑わされんように気を付けろ。」
がらんとした機械だらけの部屋にポツリと座り込んだ少女を前に長身の男二人。
事案が発生しそうな状況ではあるが、異種族同士。それも神と人間という関係なので心配は無さそうに見える。
早くも兄との差を指摘されたロキは不服そうにAを睨み付け「まぁいい。その内私が貴様を洗脳してこき使ってやる。」等と発言し、ゲンコツを食らっていた。
「それより、チームの奴らはどうした。」
「分かんない。お前は連れて行けないって怒られてね、キャップに足折られたの。トニーさんもバナーさんも怒ってたから多分ヒドラの基地かなぁ。」
「お…折られた…だと?平気なのか小娘。」
「うん。私すぐ治るから。でも鍵掛けられちゃった。」
「死なない兵士として重宝できそうだな。」
「ロキ!お前はまた碌でもない事をッ!恥を知れ!…災難だったなA。奴らが戻るまで俺が話し相手になってやろう。」
にっかり笑って隣へ座り込むソーを横目に(コイツ脳ミソまで空気が…)と兄の惚けっぷりを嘆くロキ。
兄はどこからどう見ても異常な扱いを受けているイカレ女を愛していると気付き、アスガルドの将来を心配した。
「おい、私抜きで話を進めるな。入れろ。」
「いいよ、ロキちゃん。仲良くしようね。」
「ロキちゃん…貴様死んだら覚えておけよ。必ずアスガルドで私に対する不敬により罰して…」
「Aの死後はアスガルドか!いい案だなロキ!あの国は美味いものが沢山だからな、きっと気に入る。」
「ホント〜?良かったぁ。なるべく早く死ぬね。死ねたらだけど。」
ぎゃいのぎゃいのと騒ぐ両隣の会話をAは幸せそうな笑みで聞き入る。
数分後、帰ってきたアベンジャーズに3人揃ってお叱りを受けたのは言うまでもない。
21人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
岡P(プロフ) - 初めて読ませて頂きました。どのお話もとても面白く楽しませてもらいました。これからも素敵な作品楽しみにしています。 (2022年3月9日 21時) (レス) id: eaa010ae17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もゆう | 作成日時:2020年4月30日 21時