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「 モンドと璃月の人では神の目はそれぞれ形が異なっていた 」
「 そうなの？ 」
「 うん。私はその形の神の目は初めて見る。Aはどこの国から来たの？ 」
「 ごめん、分からないんだ 」
神の目の装飾部分が持ち主の出身国、もしくはゆかりある地を表しているのだとしたら、私の神の目からそれらが推測できる。蛍がこの神の目を初めて見ると言っているから、少なくとも私の生まれはモンドと璃月のどちらでもない。
「 オイラたちはこれからも旅を続けるからな！ その時にAと同じ形の神の目を見つけたら教えてやるよ！ 」
「 ありがとう。ここから離れるつもりはないけど、少し気になるから頼むよ 」
ディルックとも約束をしたし、何より私の意思でこれからもここでメイドとして働きたいと思っている。もしも自分が生まれた場所が分かったらいつか見に行ってみたいものだ。
それからはパイモンたちとティータイムを楽しんだ。彼女たちはまた私に会いに来ると言って、稲妻に渡る方法を探す旅に出た。稲妻での冒険譚を聞くのが今から楽しみだな。
「 A 」
箒を持って掃除の続きをしていると、どこからか名前を呼ぶ声。きょろきょろと辺りを見渡したけれど人影は見当たらず、一人 首を傾げていると、頭上から「 こっちだよ、A 」と聞こえてきた。
見上げると、自室の窓から顔を覗かせたディルック。「 ディルック！ 」いつの間に戻ってきていたんだろう。
「 すまないがコーヒーを持ってきてくれないか 」
「 分かった！ すぐに持っていく！ 」
私は掃除を中断してコーヒーを入れるためにキッチンへ向かった。メイドとして働いてそこそこの月日が流れているので、すっかり慣れてしまったこの作業。湯気の立つ淹れたてののコーヒーを持ってディルックの部屋へと向かう。
コンコン。ノックをすると、中から「 どうぞ 」と返事が聞こえた。
「 お待たせディルック。コーヒーを持ってきた 」
「 ありがとう。ここに置いてくれ 」
山積みの書類にペンを走らせていたディルックは私と視線を合わせて感謝の言葉を述べた。テーブルの端にカップを置く時にちらりとディルックの髪を見る。
今日は高い位置で結われている赤髪には、キラリと夜泊石の梟が羽ばたいている。それを見てつい口元が緩みそうになった。
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しゅた - 本当に面白いです！！きゅんきゅんして見てます！！！更新頑張ってください！ (2023年2月13日 12時) (
レス) id: 7bb104c929 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 楓さん» うわあ！お返事遅くなりました！ありがとうございます！！その辺も書いてきますよ〜✍🏻 (2022年12月29日 19時) (レス) @page38 id: adb855f002 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - ダァッ！！！！続きが気になります、、、主ちゃん一体何者なんだ、、 (2022年12月11日 13時) (レス) @page45 id: 4c22f265eb (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - ふわなさん» こんにちは！コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。しばらく毎日更新ですので良かったらまた覗きに来てください。 (2022年11月22日 18時) (レス) id: adb855f002 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - コメント失礼します！お話がとっても素敵で読むのが止まりませんでした！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年11月22日 13時) (レス) @page14 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2022年11月21日 3時
