高鳴 ページ33
.
『ほんとにやめてっ』
『ジョングクあなたアイドル生活出来なくなるよｯ？？？』
ジョングクと私の距離は3cmもない。
ジョングクの顔はすぐ目の前に。
私を端へ追いやって逃げられないように囲う彼はあまりにも怖くて何も出来ない自分が悔しくて
必死に震えながらも懇願する。
ジョングクと言えど相手は成人男性。
それに彼は筋肉馬鹿だ。
私が太刀打ちできるはずないのだから
そんな私が出来ることなんて
懇願すること以外
ないのだから。
『やめて……っお願い………、』
いつもと雰囲気の違うジョングクは獣のよう。
縮こまった私の身体に触れようとする指がとても怖い。
徐々に距離を詰めるジョングクは
恐怖以外何物でもない。
お願い……やめて…っ
襲わないでっっ……!!!!
.
JK「……ヌナのパボ。そんなに怖がらないでよ｣
『ぇ、、？』
だけど
ﾋﾟﾀﾘ
私に触れようとする指も
近付いてくることも
私を見つめる獣のような目も
溜息をついた後にはとまっていて
いつも、というか
さっきまでの
不機嫌なジョングクが
不貞腐れたうさぎが
そこにはいて。
.
JK「何もしないよ。だってヌナとおせっせしたくても出来ないって分かってるもん。」
JK「……我慢するもん。
幼稚園生じゃないからそれぐらい分かるし」
固く閉じていた眼を開ければ、
何事もなかったように私の傍から離れ、
ﾊﾟﾁﾝｯ
彼は部屋の明かりを消しに1度立った。
.
JK「何もしないよヌナ。ほんとだよ」
だけど直ぐに私の元へ戻ってきて、空いているスペースに自分も入り一緒に寝る体制をとると
そっと耳元で声をかけた。
『ちょっとジョングク？！あなた近いからっ』
その距離に当然驚いた私は布団の中で暴れ回るんだけど
JK「ヌナなんて今やろうと思えばやれるんだからね」
JK「僕一応男だよ」
もう一度この状況を説明されると、真剣な顔でそんなことを言われてしまえばもうそれまでで、私に出来ることはないのだと悟る。
一緒にいた時間がまるで嘘みたい。
私の知らない顔を見せるジョングク。
オスだとか…男だとか…
その顔に言葉を付けるなら
そんな、顔をしていたと思う。
.
『っ……』
ｷﾞｸﾘと心臓が音を立てて
そっと彼から視線を外した。
.
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豆なっつ(プロフ) - あがしおんさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません(汗)！以前から読んで頂けていたなんて...＞＜また再開できて嬉しいです！更新がんばります!! (2020年2月13日 1時) (
レス) id: 4ee0a0d202 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 以前呼んでいた同タイトルだったので、あれ？っと思って読み進めていました。やっぱり豆なっつさんのお話でしたか！更新楽しみにしています！ (2020年2月8日 1時) (レス) id: cab6f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
豆なっつ(プロフ) - テテちゃんさん» ありがとうございます！可愛いグクを目指してます☆ミ 「私のキノコ」まで読んでいただけているなんて、、、！(感激)これからもどちらともよろしくお願いしますね！ (2020年1月28日 20時) (レス) id: 4ee0a0d202 (このIDを非表示/違反報告)
テテちゃん(プロフ) - 初見なんですけど、すごく面白いです！ぐくちゃんが可愛いすぎますね☆とても面白くてずっと読んでしまいました！あ、あと「私のキノコ」もとてもいい作品ですね♪ (2020年1月26日 22時) (レス) id: d1966519d9 (このIDを非表示/違反報告)
豆なっつ(プロフ) - さきさん» そうだったのですか( ° ° )!!!!!! では突然消えてしまって本当に申し訳ないことをしました...今回は頑張りますのでどうかまたお付き合い下さいね。(涙) (2020年1月26日 0時) (レス) id: 4ee0a0d202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆なっつ | 作成日時：2020年1月22日 19時
