人喰い道化師のマーチ【小説Ver】

No.8【歔游柁 雨淵】 ページ9

.



医療用のバットの上には血のついたメスなどの医療器具。
手術ベットの上には道化師(殺人鬼)が横たわっていた。

道化師(殺人鬼)は腹を開かれ、
腹部にある内臓はすべて取り出され空っぽの状態だった。
そして、その道化師(殺人鬼)を解剖したとみられる少年は解剖室から出ていった。

｢ふぅ〜つっかれた〜｣
道化師(殺人鬼)を解剖した少年、歔遊柁雨淵はマスクをゴミ箱に捨て白衣を脱いでハンガーにかけた。


｢今日の道化師(殺人鬼)はいつもどーりのヤツだったなー
あーあつまんないの。

そうだッ！まとちゃところにいってピンク色の薬、見せてもらおうかなッ！｣


そう言うないなや、スキップをしながら同じWhiteに所属する友人、
魔野透の研究室へ向かった。

｢雨淵、ちょっといいかしら。｣

もう、研究室が目とはなの先と言うときに雨淵は女性に声をかけられた。
後ろを振り替えると血がべっとりとついたAnnihilation、Blackの部隊服が目にはいった。

｢あーッ！えむえむじゃん！どーしたの？ボクになんか用事？｣

雨淵に話しかけたのはBlack所属の摩叉知廻无だった。
彼女は片手に持っていた麻袋を雨淵に渡した。

｢なーに？これ｣
｢道化師(殺人鬼)の眼球。
無傷で綺麗なの持ってきたから研究に役立ててほしい。｣


雨淵は袋を開け眼球が入ってるのを確認すると、
廻无にありがとうと一言いい、自分の研究室に戻っていった。




.

No.9【流川 普】※→←No.7【東雲梓沙】※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す