No.12【凪雲繭明】 ページ13
「きゃあああああああ!!!!!!」
街中に女性の悲鳴が響く
女性は二十歳前後だろうか
化粧を涙で崩しながら、後ずさる
女性を追い詰めるのは、左目が赤く渦巻いている
女性が後ずさる姿は道化師にとってさぞかし滑稽だろう
「いや、いやあああああああ!!!!!!!!!!!!」
彼女の腕を道化師が掴もうとした
その時だった
バァンッ!!!!!!
銃声が響き、道化師は腕が取れた状態になった
だが、急所を仕留めない限り道化師の動きは止まらない
道化師はゆっくりと振り向き、撃った者を捕らえようと思ったが
それが叶う事は無かった
バァンッ!!!!!! バァンッ!!!!!!
道化師は左目を撃たれ、もう一本の腕をもぎ取られた
グシャッ
道化師が倒れる
女性はその様子を唖然と見ていた
ピッ
ストップウォッチが止まる音が鳴る
「3分24秒036…。はぁ…、遅いですね」
溜息をついた彼女の名は凪雲繭明
政府直属の
Redの一員であった
彼女はシリンダーをスイングアウトし、空薬きょうを捨てて
装弾して、装弾した銃弾を全て道化師に撃ち込んだ
「お怪我はありませんか?」
「は、はい! 助けていただいて、ありがとうございました!」
「いいえ。怪我がないのでしたら、良かったです」
女性は周囲を確認して、去っていった
残された繭明は、この忌わしい道化師を
Blackに任せるべく、銃弾を拾っていた
「私が白猫だとバレるのは恐らくもうすぐでしょう」
彼女の笑みが明るい月の光を受けて
妖しく輝いた
今宵、彼女は月夜で舞い踊る
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あいす(プロフ) - 更新しました (2020年2月6日 17時) (レス) id: 8e07c2b94c (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 更新します (2020年2月6日 17時) (レス) id: 8e07c2b94c (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - ほたて。さん» ありがとうございます (2020年2月6日 17時) (レス) id: 8e07c2b94c (このIDを非表示/違反報告)
ほたて。(プロフ) - あいすさん» 返信が遅れて申し訳ありません。メッセージでお送りいたします。 (2020年2月1日 14時) (レス) id: 9d5ee3c439 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - すみません。パスワードを教えて欲しいです (2020年1月19日 12時) (レス) id: 8e07c2b94c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Annihilation x他10人 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/9A66AzbTW0ucNfU
作成日時:2019年10月11日 17時