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『…そんな…っ…』
「ふふ、もう、いいんだけどね…終わっちゃったことなんだし…。でもあと少しだけ聞いてほしいの…」
その声はとても悲しそうに聞こえた。
続けて彼女は話を続ける。
中学生になった時には、既に私の評判は最悪だった。
噂に尾ひれがついていき、私自身まで人格を否定されることだってあった。
私だっていつまでも心は強いままでいられなかった。
兄ともあまり関われなかった。
既に兄は警察として働いており離れていたから。
「…Aさんも見たでしょ？…私の日記」
『…あ、あの日記のこと？毎日書いてあった…』
「そう…あの日記はね…幼馴染から確かもらったはずなんだ」
でも、もう記憶に無くなっちゃってるかもなぁと苦笑いで誤魔化していた彼女。
『うん！…話は聞いたよ、ちゃんと渡したって』
「本当？良かったぁ…、あ！ごめん、脱線しちゃって」
話を元に戻していき
日記は自分自身を守る唯一のお守りみたいな存在で
しばらくは耐えることが出来た。
中学2年の冬休みだったころ
「でも、私はね…限界だなって思って自 殺をしようって思っちゃったの、馬鹿だよね」
『……』
「だから最後にさ日記を書こうかなって、遺書じゃないんだけど、誰か1人でも覚えてくれていたら良いなって思っただけでね」
私は黙って彼女の話を聞いていた。
あまりにも彼女がおかしそうに楽しく話すから、
どういう反応をすればいいか分からなかった。
でも、結局死ぬことはできなかった。
たまたまその日は兄がいたから。
あと少しのところで兄が気づいて私を病院へと連れていった。
病態はかなり重症であと数分遅ければ命はなかったと医者は告げていた。
私は数ヶ月の間目を覚ますことはなかったらしい。
その間、どれほど兄が心配していたかも知らない。
目が覚めた頃には日記のことなんてすっかり忘れてしまっていた。
引き出しの奥に閉まっていたことも、閉まっていたことすらも私は忘れてしまっていたのだ。
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くらげ(プロフ) - 星さん» 星さん、ありがとうございます🥲︎♡楽しんでいただけて嬉しいです☺️これからも引き続きよろしくお願いします (1月5日 17時) (
レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです！続きがとても気になります！更新楽しみにしています！ (1月4日 5時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ばなな。 さん» ありがとうございます🥲楽しんでいただけて嬉しいです。のんびり更新させて頂きます (1月3日 17時) (レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
ばなな。 - とっても面白かったです！続き楽しみにしてます！☺️ (2023年4月8日 0時) (レス) @page34 id: d6be0d4c84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2023年3月22日 8時
