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その頃、宇隨は、切見世で倒れていた雛鶴を見つけ出す。
鬼の潜入をしていたが、堕姫に怪しまれ、目をつけられたため毒を飲み京極屋を出ようとしていた。
その別れ際に帯を渡され監視、及び殺害を目的としていたらしい。彼女を直ぐに始末できるように。
雛「天元様、私には構わずもう行ってくださいませ、鬼が暴れています。お役に立てず申し訳ありません…」
今にも消えそうな声で小さく謝り出していた。
宇隨は察してほしい彼女を優しく包み込む。
宇「解毒薬が効いたら吉原を出ろ、分かったな」
宇隨は雛鶴を抱きしめたあとそっと部屋を出る。
地上からでは見渡せないので、屋根を持ち前の跳躍力で身軽に乗りこなした。
鬼の気配を探りつつ次々と屋根を乗り継いでいく。
そして、ついに気配を感じていた。
宇「ここか!地面の下だな。誰か戦っている音がする。」
中には空洞があるが、その道は狭く幼い子供くらいしか
通れない狭さだ。
背中にある刀を取り出し深呼吸をし始めた。
「音の呼吸__壱の型 轟!!!」
型を繰り出すと凄まじい爆発音が響き渡る。
爆発は桁違いで食らって生き延びたものはいないらしいが仕組みは不明である。
「……!?」
堕「喧しいわね塵虫が。なんの音よ、何してるの?」
遠くの方まで轟音が鳴り響いており堕姫もAも敏感に気づいていたようだ。
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作者名:翠 | 作成日時:2022年2月15日 21時