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__ときと屋
自室に戻ろうとしている時、恋夏花魁の部屋で声が聞こえる。
なにやら禿の女の子達が話をしているようだ。
私は耳が優れているためよく聞こえる。
「京極屋の女将さん、窓から落ちて死んじゃったんだって」
「最近は足抜けしていなくなる姐さんも多いね、気をつけようね」
京極屋、、
堕姫のいるところね。
さっき私に話してくれたことかしら?
あの子を庇ってるわけではないけど、ここの女の子達は、精神的に弱いだけじゃないの?
強くなきゃ生きていけない___
部屋に入って声を掛けようとしたときだった。
私の隣では女の子なんだろうか
額に傷を負っている少女が見つめてくる。
「…あの、あなたは?」
「…あなたこそ見ない顔つきだけど…?声をかける前に先に名乗るのがマナーじゃないかしら… 」
炭「す、すみません!俺は…じゃなくて、私は竈門炭子です!先日から、ここで働かせて貰うことになりました」
「…そう…」
何となくだけど、怪しい気がする。
この時期に入るなんて、しかもここだけじゃない。
京極屋、荻本屋にもそう…
これは堕姫、妓夫太郎にも感じているのかな…?
もし何かあれば私も守れるようにしないと___
「私は、朝霧。よろしくね」
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作者名:翠 | 作成日時:2022年2月15日 21時