「aphrodisiac」 from T.N

見られてた ページ3

「宏光どこにいるんだろ…？


あっ、居た…！」



グラウンドで楽しそうにボールを



蹴ってる宏光発見…！









「練習の邪魔しちゃ、悪いよね…」


部室に携帯置いて、


とっとと帰ろう…






___________





ガチャ…



「お邪魔しまーす、


って当たり前だけど



誰もいないか…」





柑橘系の制汗剤の匂い、
石鹸の匂いとかたくさん混じりあって
部室って感じするなぁ…






「宏光のロッカー発見！
…宏光のユニフォームもある…」






匂い、嗅ぎたい…



いやでもそれは変態っぽいし、








いや、でも…






「誰もいないから…いいよね…





宏光…好き…」





ぎゅっと優しく抱きしめると、


柔軟剤の匂いと



優しい宏光の匂いで満たされた。









(幸せ…)









パシャッ










「へぇー、 木田さんって、
ミツのこと好きだったんだ？」









「だっ、誰！？」









そこには、クラスメイトの
いつも人懐っこそうな笑顔の、
誰にでも親切な…




「二階堂…くん…！」








や、やだ、どうしよう…！








「このこと、


宏光には、言わないで



ほしいんだけど…！」







どうしよう、


結構宏光と仲いい二階堂くん。


バラされたら、私…



宏光に嫌われちゃう…








「…ふぅーん、そーとー、みつのこと、




好きなんだね？」



ニコニコ笑ってる二階堂くん。



なんか、いつもと雰囲気違う…


笑ってるんだけど、笑ってない…









「な、なんでもするから…！

宏光には黙ってて…」




私のこんなたわいない一言が、



あんなコトを巻き起こすことになるなんて



思ってもいなかった______

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