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…うん、私も楽しいとは思うよ?
だけど現代っ子の私に耐えられるかな。
隣からの騒音や、テレビのない生活や、毎日の銭湯通いなんかに。
でも家事は全て北斗がしてくれるんなら…、ま、いっか。
…とか思い始めている自分が怖くて、一旦話を変えてみる。
「ところで、どこに行くの?」
きっと北斗の今、興味のある場所なんだろうな。
古い映画とか、古書店巡りとか、博物館めぐりとか、そんな感じ?
「買い物に行こうと思って。」
「…買い物?」
10分ほど電車に乗って、着いた先は大きなホームセンター。
ホームセンターで、キッチングッズや私の銭湯グッズをカゴに入れた後、今度は念入りにお掃除グッズを選び始める。
「北斗って掃除好きだったんだ?」
「好きではないけど、嫌いでもない。」
「何でそんなに熱心に選んでんの?」
「午後からは、Aの部屋に行って掃除でもしようかと思って。」
ええええっ!!!
来るの!?この後?
「どうせ散らかしてんじゃない?Aのことだから。」
意地悪にニヤッと笑って、また掃除グッズを真剣に選び始める。
待って!
これから部屋に来るとか、困るんだけど!
ベッドだって寝乱れたままだし、洗濯物も溜まってる。
シンクに洗い物も放置してるし、テーブルの上も散らかってるし!
とにかく、そんな部屋を北斗に見られたくないんだけど。
なのに北斗は私の部屋に強引に押しかけて来た。
私が嫌だって言ってるのに、
「大丈夫。
ある程度の惨状は想像できてるから。」
とか言いながら、マンションのエレベーターに乗り込む。
「それにしてもすごいな、ここ。
オートロックとか宅配ボックスとか、なんか令和って感じ。」
なんて感心してたけど、私の部屋のドアを開けた途端に北斗はあまりの部屋の惨状に、暫くフリーズしてしまった。
「…なんか、予想以上だったわ。」
とか言いながら、玄関に散乱してる靴を片付け始める。
「外掃き用のほうきも買っといてよかった。」
なんて言いながら、玄関を掃除し始め、次にバスルーム、そして部屋へ、どんどん奥へと掃除を進めていく。
だけど、とうとう日が落ちてきてしまって、
「今日はここまで。
明日また続きをするわ。」
って、帰り支度を始めた北斗のシャツの裾を、衝動的にぎゅっと掴んでしまった。
「今夜は北斗が泊まってってよ。」
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω\)書き方そっくりでしたかwwキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか?書き方がそっくりでずっと引っかかってました!私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです! (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです! これからも頑張ってください! (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめん x他1人 | 作成日時:2017年12月12日 23時