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「北斗が我慢することなんかあるんだね。」
わざと冗談っぽく言えば、
「あるよ。
Aが知らないだけ。」
そっけなく、そう返されてしまった。
「北斗も我慢してるかもしれないけど、私だって我慢してるよ？」
そう告げれば、北斗は意外そうな顔をしてこちらに顔を向けた。
…待って。
私が全く、北斗との付き合い方に不満を持ってないとでも思ってた？
マイペースで私の意向を聞いてもくれないデートとか、８時きっちりに送り届けられることとか。
一番の不満は、こんなに自由になった私達なのに、ほっぺにキス以上、全く進んでないことだよ！
「…何？
Aの我慢してることって。」
言えるわけないじゃん！
もっと関係進めませんか？とか。
てか、悟れよ！
北斗はさ、いつも大事なことは話さないし、私のこと何でもわかってるとか言いながら、大事なところは何もわかっていない。
じっとその顔を見つめ返してやれば、北斗もじっと見返してくる。
公道の真ん中で、私達は何をやってんだか。
「言えよ。
我慢してること、全部。」
「言ったら、叶えてくれんの？」
「わかんないけど。」
「じゃあ、北斗も言って。
我慢してること。」
そう言ったら、黙り込むくせに。
「帰ろう。」
繋いだ手を握り返して、また歩き出す。
今日もこのまま私は、部屋まで送り届けられて、後を引きそうなくらいに濃厚なハグをして別れるんだよね？
あーあ…、こんな感じじゃ、初めてのキスは大学卒業後かな。
そして結婚するまで、それ以上はお預け、的な？
北斗には、大人になるまで恋愛しないっていう哲学があるもんね。
いいよ、私が合わせてあげる。
私のマンションの前で、やっぱりいつものようにハグしてこようとした北斗を、手で制した。
驚いてる北斗を、逆に私からハグしてあげる。
いつも北斗にされてるみたいな、濃厚なやつ。
いつもしてばっかだから、たまにはされてみるのも悪くないでしょ？
腕の中の北斗は、固まっちゃってて、ただ私に抱かれてるだけ状態。
どう？
こういうのも、たまにはアリでしょ？
「今日の晩御飯のメニューは何？」
だっていつも北斗は、家で自炊してるって言ってたから。
「…昨日の肉じゃがが残ってるから、それでコロッケとか使ってみようかなって…、思ってる。」
いつも強気なくせに、今の北斗の声はなんだか頼りなくて、私の母性本能がうずうずと疼いた。
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω＼)書き方そっくりでしたかｗｗキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか？書き方がそっくりでずっと引っかかってました！私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです！ (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです！ これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめん x他1人 | 作成日時：2017年12月12日 23時
