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休み時間 ページ20

【一松side】


「…………う……うう…ぅ…っ」

校舎に響くのは、自分の嗚咽だけ。
眼下には、さっきまで話していた弟の遺体。
……一人、ぼっち。

「う、うあ…あ……」


寂しい。




怖い。


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。




十四松が、…………死んだ。




「うあああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!!」

これは夢なんだと信じ込もうとしても、辺りに漂う誰かの死臭や、身体を刺すような寒さが、嫌でも現実であることを知らせてくる。



嫌だ。

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。





__一人は、寂しい。




ふらりと立ち上がり、下を見下ろす。




__十四松、


「ダメな兄さんで………ごめんな…」


俺は握っていたハサミの刃を、喉元に向けた。






「いま、そっちにいくから……」

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作者名:RAN丸 | 作成日時:2017年3月21日 13時

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