37.少しかっこよかったんだよ ページ37
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沈黙したまま何秒が過ぎただろう。
早く家から出たいのに、それを塞ぐようにいる女の子とこの空間の空気が、私の動きを阻止する。
TH「サラさん、」
SR「テヒョンくん、年上の彼女？それともお姉さん？」
こんな空気なのにも関わらず、テヒョンくんは早口でこの女子との関係を説明してきた。
テヒョンくんは好きでもないこの子からの告白を保留にして、そのままにしていたというわけね。
よくも私を巻き込んでくれたわ。
SR「ねえ、答えて？」
TH「えっと、」
真っ直ぐな目でテヒョンくんを見つめる彼女は、恋してるんだなってわかるぐらいの雰囲気だった。
そりゃ自分の告白を保留されてる男子が他の女といたら、不安でいっぱいになるわな。
まずはこの空気から逃れたいと思って、私はこの子にちゃんとしたことを伝えようと口を開いた。
「テヒョンくんとは、」
しかしそれを遮るように、彼のうるさい声が玄関に響くんだ。
TH「この人は俺の家庭教師！そして俺の片想いの相手！」
SR「え、」
「は、あんたなに言って、」
いや普通さ、こんなこと堂々と言わないでしょ。
更にやばい空気を作った張本人は開放感に満ち溢れた表情をしていて、相当ぶっ飛んでると思う。
SR「テヒョンくん、片想いってほんとなの？」
頷くテヒョンくんを見た彼女は、鋭い目付きで私を見てきた。
今の子の恋愛関係って、こんなにも怖くて複雑なものなんですか。
するとテヒョンくんが彼女からのの鋭い目付きに気づいたのか、勢いよく私の前に立ち塞がった。
TH「先生は悪くないから恨まないで」
SR「なっ、」
TH「俺が好きになったのは先生。ごめんけど、サラさんじゃない」
SR「テヒョンくん、」
TH「時間貰ったのに想いに応えられなくてごめん」
SR「……っ、」
彼女はテヒョンくんからの言葉を受けて、唇を噛み締めてこの場から走りながら去っていった。
結局こうなるんだよなあ、といつものパターンなのか、テヒョンくんは壁に身体を預けている。
「あんな堂々と言う？」
TH「だってほんとだもん」
「まあでもさっき、……」
TH「さっき？」
「やっぱなんもない」
さっきはかっこよかったよ。
そう言おうと思ったけどやっぱり本人には言えないよね。
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Sena(プロフ) - mocoさん» mocoさん、ありがとうございます(泣)心から笑えるようになったのも、温かい言葉を下さったお陰です。本当にありがとうございました(T_T)これからもお楽しみください！ (2019年6月28日 21時) (
レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - おはようございます！元気になって良かったです(^^)無理せず過ごしてください！更新楽しみにしてますね(^^) (2019年6月28日 8時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - そらさん» そらさん、ありがとうございます(泣)その言葉を胸に抱いて、日々の生活頑張ります。そして“今”を楽しみますね！温かい言葉を届けてくださり、心から感謝しています。本当にありがとうございました(T_T) (2019年6月26日 23時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 頑張りましたね…少しでも前に進めたならSenaさんは大丈夫！後は自信を持って！自然と気の合う仲間が集まってくるはずです。学生時代にしか楽しめない事もたくさんあるから…心躍る毎日であることを祈ってます。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 450bdcddb7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます。そんなことを言って頂けるなんて、お話を書いててよかったですほんとに。元気を与える側になると、こんなにも嬉しいんですね(;_;)休んでから必ず帰ってくるので、楽しみにしていてください(^^)本当にありがとうございます(;_;) (2019年6月16日 18時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星雫 | 作成日時：2019年4月29日 21時
