29.こういうときは無条件に ページ29
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HS「熱あるじゃん……」
あの後、そのままAの家に連れて行って、リビングのソファに誘導する。
熱なんてないから、という謎の意地を見せつけるAを捕まえて体温を計らせると、普通に37℃を超えていて。
どこまで意地っ張りなんだよ、と呆れた。
HS「なんで仕事出たの。どうせ朝から体調悪かったんでしょ」
「……悪くなかったし」
HS「素直じゃないねえ、Aちゃんは」
「黙れきもい。ちゃん付け引くから」
俺なりにいいこと言ったつもりだったんだけど。
熱を出しても、例え崖から落ちそうになったときでも、こいつはきっと俺に暴言を吐き捨てるんだろうな。
まあ別に嫌じゃないから問題ない。
「大丈夫だからさ、もう帰っていいよ」
HS「俺が帰ったら、どうせ仕事出るんだろ」
「……出るわけないじゃん」
HS「信じれないな。ジョングクくんのは俺が行くよ」
するとAは、罰が悪そうな顔をした。
どんだけジョングクくんと会いたいんだよ、と俺は、心の中で呆れるしかなかった。
「まあでもとにかく、ホソクはもう行っていいよ」
HS「なんで」
「なんでってそんなの、迷惑かかるから」
HS「誰に？」
「ホソクに」
なに、この一問一答みたいな会話。
時計を見ると、ジョングクくんの家に間に合いそうにない時間となっていて、俺は急いで携帯からジョングクくんに電話をかけた。
少し遅れるということを伝え終えて、再びAの方に向き直る。
「はあ、」
A自身、人に甘えるようなことはしないタイプだから、迷惑をかけてしまったことが嫌なんだろう。
だけど俺は、そんなAの気持ちを無視して、近くにあった水を飲むように促した。
HS「体調になんて逆らえないんだからしょうがない」
「そんなこと言ったって、迷惑かける方がもっと嫌」
そう言いながら立ち上がろうとするAを止めて、俺は少し強めに言い放った。
HS「誰が迷惑って言った？今のお前がしないといけないのは、体調を治すことだろ。こういうときは無条件に人に甘えればいい。見返りなんていらないし」
Aは言い返そうとしていたが、結局なにも言わなかった。
俺はこの数分後に、Aの代わりにジョングクくんの家へと向かった。
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Sena(プロフ) - mocoさん» mocoさん、ありがとうございます(泣)心から笑えるようになったのも、温かい言葉を下さったお陰です。本当にありがとうございました(T_T)これからもお楽しみください！ (2019年6月28日 21時) (
レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - おはようございます！元気になって良かったです(^^)無理せず過ごしてください！更新楽しみにしてますね(^^) (2019年6月28日 8時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - そらさん» そらさん、ありがとうございます(泣)その言葉を胸に抱いて、日々の生活頑張ります。そして“今”を楽しみますね！温かい言葉を届けてくださり、心から感謝しています。本当にありがとうございました(T_T) (2019年6月26日 23時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 頑張りましたね…少しでも前に進めたならSenaさんは大丈夫！後は自信を持って！自然と気の合う仲間が集まってくるはずです。学生時代にしか楽しめない事もたくさんあるから…心躍る毎日であることを祈ってます。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 450bdcddb7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます。そんなことを言って頂けるなんて、お話を書いててよかったですほんとに。元気を与える側になると、こんなにも嬉しいんですね(;_;)休んでから必ず帰ってくるので、楽しみにしていてください(^^)本当にありがとうございます(;_;) (2019年6月16日 18時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星雫 | 作成日時：2019年4月29日 21時
