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「…随分生意気な事言うんだね」
目「ふはっ、言ったでしょ？俺は言いたい事ははっきり伝えるから」
バチバチと火花が飛ぶかのように睨みあえば、
間に挟まれた康二はおどおどと私達の顔を見て俯いてしまう。
「…何も知らないくせに」
目「…じゃあ聞くけど、自分の気持ちもみんなの気持ちも無視した結果…上手く行ったの？」
「それは…」
悔しいけど、何も言い返せない。
…私が恐れていた現実が少しずつ近づいていて、日常を壊していくのを感じてる。
「…じゃあ、どうすれば良かったのよ」
正解がわからない、今も。
「もし…私が誰かを選んでいたら…もっと前に壊れちゃったかもしれないのに」
だから"グループ内恋愛禁止"なんてルールができたんでしょ？
目「…考えすぎなんじゃん？Aさんは」
「は？」
目「俺も康二も…いや、他のみんなもそんな子供じゃ無いけどね」
さっきまでとは打って変わって、ふにゃっと笑った目黒は買ってきた缶ビールをプシュッと開けた。
目「Aさんが誰を選んだって…俺らは壊れないよ」
ゴクゴクと目黒の喉が動いて、うまなんて声が聞こえるその光景をぼんやりと見つめてた。
「…そうじゃない、そうじゃないんだよ。」
康「…どしたん、A」
「…私はね、自分の手で手放したんだよ」
グループの為なんて、嘘。
誰も傷つけたくないから、なんて嘘。
だってね、ふっかは私にきちんと気持ちを伝えてくれたんだから。
その気持ちを、私は私を守るために突き放したんだから。
続く (更新停止中)
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作者名：えんちゃん | 作成日時：2020年10月26日 0時
