SnowManに迫られてマス！ (ページ26)

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最初のうちは苦しかった。
消そうと思っても姿を見れば、話してしまえば、
今にも気持ちが溢れてしまいそうだった。

"俺が忘れさせてやるよ"

"…勘違い、勘違いだったって思えばいい"

"ふっかの事は好きじゃなかったって"

"Aがふっかに向ける気持ちはメンバー愛だよ"

だからあの日、差し伸ばされた手を取れば楽になれるんだって思ったの。

「…しょ、た」

翔「大丈夫、俺らは仲間だ」

心の痛みを消すように、私は彼に身を委ねた。
"初めて"の痛みが、苦しさを紛らわせてくれるようだった。

・・・だってほら、こんなにも安心するもの。

頭を撫でてくれる大きな手も、
私の頬にそっとキスをする唇も、
ふっかの物じゃないはずなのに、
私が求めていた物じゃないはずなのに、
こんなにも…安心するんだから。

「勘違いだった…私は…ふっかの事が仲間として好きなんだよ」

翔「ん、」

そう声に出せば、そう思い続けていれば、
それが本心のような気がしたの。

その日から何年間ぐらい続いたんだろう。
私も成人を迎えて、大人になって、
沢山の時間が流れて。

記憶は薄れていったんだ。
・・・いや、無理やりその記憶を消してしまった。

・・・こうして私達は"仲間"になった。