SnowManに迫られてマス！ (ページ25)

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「うわ…酷い顔」

その後の事は正直よく覚えてない。
どうやってお店を出たのかも、どうやって家に辿り着いたのかも。

ずっと阿部ちゃんの言葉だけが耳に残って、
泣きたくなんてないのに勝手に涙が流れて、
気付いたら朝を迎えていた。

・・・ふっかが好きだ、その想いがはっきりと胸を苦しませて。

SnowManができた時、知っているのはふっかと阿部ちゃんだけだった。
グールプに入らなかった私に、やっと出来た仲間がみんなだった。

たぶん…その頃から私はふっかが好きで
同じグループに入れた事もふっかが私に向けてくれる笑顔も全部が幸せだった。

・・・異変に気づいたのはグループが出来てすぐの事。

当時高校生だった私でも、いやでも気付いてしまうみんなからの好意。
それがメンバーに向けた物ではなく、
私がふっかに向ける好意と同じ物なんだって同時に気づいた。

・・・どうすればいいか分からなかった。

もし・・・その好意を直接言葉にされたなら
私はどう返事をすればいいんだろう。

正解がわからなかったの。
ふっかが好きな気持ちと同じように、SnowManが大好きだったから。

初めて出来た仲間を失いたくなかった。傷つけたくなかった。

だから、誰かが言ったその提案に私も頷いた。
それと同時に消してしまいたかった。

"ふっかに対する恋心を"