独りの少年と五年生。

訓練場にて　(４) ページ41

やっと…やっと雑渡のターンが終わった…。
長かったよぉ…。







あの後、俺はしばらくして泣き止んだ。
醜態を見せた事は胸の内に秘めてもらおう。

そして約束通り、雑渡さんが情報を渡してくれた。



『竹谷八左ヱ門の仲間』及び、『忍術学園』について。



どうやら、いまだ生還していないハチを探す為に『忍術学園』では捜索隊が結成されたそうだ。

『委員会』と言うものや学年、学級ごとに分かれて主に５人ずつで行動しているらしい。

特に、怪我が完治していない五年生が「早く探しに行きたい」と騒いでいるとか何とか。




山の中に人が増えていると思ったが、そんな事になっていたのか。


普通合戦場から何日も帰らなかったら、死んでいると思うのが妥当では無いか。と質問をしたら、


「諦められなかったんじゃない？そう言うもんだよ、あの学園は」

と、何処か少し嬉しそうに返された。




よく分からなかったが、そう言う事なら話が早い。

ハチと同じ青紫色の服じゃなくても、ハチの知り合いである可能性が高いと言う訳だ。



A「雑渡さん、ありがとうございました。また呼んでくれると嬉しいです」


雑渡「来る前に比べて、随分丸くなったね。
　 うん、また手合わせしよう。どこかで会ったら、お話しようね」

A「…はい。
　 それでは、いつか」


雑渡「楽しかったよ、じゃあね〜」







〜余談〜


雑渡「ねえ陣左」

高坂「何ですか？」

雑渡「意外と、まだまだ子供な面が見られた。可愛かったね」


山本「…犯罪者の匂いがするのでやめて下さい」


※雑渡さんはショタコンではありません。一応。

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