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ここで目を逸らしたら、何かの責任から逃げている様で。
僕には関係ない事かもしれないけれど…話すことで少しでも恐怖を和らげられるなら、聞いてあげたい。

その一心で話を続けさせていると、廊下から大きな足音が聞こえてきた。

襖が勢いよく開かれる。


「乱太郎大丈夫かい!?って、泣いてるじゃないか!」


といって乱入してきたのは深緑色の忍び装束らしきものを着た男の子。
同年代か、少し年上ぐらいに見える。


布団の上の僕(不審者)と、泣いている乱太郎くんを交互に見る。

次の瞬間には乱太郎くんを背に回したまま僕に苦無を突きつけていた。


出たよ。首元ヒンヤリするやつ。


毎度毎度会う度に何かしら武器を向けるの止めてもらっていいですかね?


抗議と無罪の証明をする為に、手を上に上げて降参のポーズをとる。


A「ごめんなさい、何もしてません。寧ろされました。主に僕が」

仙蔵とか言う奴にな。

不審そうな目を向けられる。
そのまま僕ではなく、乱太郎くんに事情聴取を始めた。


「乱太郎、なんで泣いているのか教えて欲しい。場合によってはそこの男に然るべき処分を下すから。ね?」

いや処分て。


乱太郎くんは目をごしごしと擦った後、首を横に小さく振って否定の意を示した。


乱太郎「ち、違うんです。少し前の忍術学園を思い出して、今でもまだ先輩が怖いことを改めて感じて…
  それでちょっと涙が出ただけなんです。本当に何でも無いですから!」


「…乱太郎がそう言うなら信じるけど。でも」

ジロリと睨みつけられる。


「僕の後輩を泣かせた罪は重いからね?」

A「すみませんでしたぁ!」


全力で頭を下げる。
何故なら、俺が泣かせてしまったのは事実だからである。


目を瞬かせた乱太郎くんが、俺と男の子を見て笑い出した。


乱太郎「もー、随分大袈裟なんですね。息ピッタリじゃないですか」


「冗談じゃない!天女と息が合うなんて、そんなことがあってたまるか!」


A「そうだよ。それに僕は天女じゃないよ」



そう言えば、二人がこちらを振り向いた。

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設定タグ:忍たま , 天女 , シリアス   
作品ジャンル:アニメ
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あけぼの(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます。温かいコメントに勇気をもらえます! (2023年4月2日 21時) (レス) id: 01012e3403 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とても好きです!!また更新することがあれば頑張ってください!続き楽しみにしております!! (2023年4月1日 18時) (レス) @page24 id: 35aa15076d (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - いすとさん» ありがとうございますううううううう! (2023年1月24日 16時) (レス) id: d1593a86c4 (このIDを非表示/違反報告)
いすと - すきですうううううううううううううううう (2023年1月22日 21時) (レス) @page22 id: 58b28daa41 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2023年1月3日 10時) (レス) id: d1593a86c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たうふ | 作成日時:2022年11月12日 23時

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